久方ぶりの反応に、いつもは静寂を保つ技術開発局の空気がうねる。 「座軸6200から6500に巨大な霊圧を確認!」 「各隊上位席官に伝令!あいてるやつ向かわせろ!」 「巨大虚か?」 「…いや…それを遥かに上回ります…!」 「阿近さん、どう思う?」 「…こりゃ虚じゃねえぞ…」 「…阿近?」 「来たな…千年ぶりだ」 千年の沈黙を破り、もはや伝説とさえ言われている霊圧が現れた。まさか生きているうちに拝めるとは思っていなかったが。 こいつを知っているやつなんて技局でも数えるほどだろう。 「来たってなにが?」 「…直にわかる」 どのみち技局も一枚噛まざるをえないだろう。尸魂界全体をも揺るがしかねない事態。 「…えらいことになりそうだな…」 |