「心の準備は整っておるかの」 「…はい」
『傷』は3年経った今も、乾くことなく、日々膿んでいくように…
「では…本状をもって、黒野万葉を護廷十三隊六番隊に配属するものとする。一番隊隊長、山本元流斎重圀」
たった二人きりの入隊式。こんな儀式に何の意味があるだろう。
これからも私は、自分に意味を見出だすこともできず、日々を過ごしていかなければならないのか。
それでも。 この傷も、罪も、浄化させることなんて許されないから。
全てを背負って。
たとえ押しつぶされようとも。
…這い進むしかないんだ…
第7話 - 木五倍子 -
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