俺は信じない | ナノ


▼友達って



『俺は何なんだよ』



『俺はイルミの何なんだ!』



『俺は、お前の事お前が
なんて言おうとダチだと
思ってんだからな』





ユエに言われた時何も
言い返せなかった。
俺、何かおかしい事
言ったかな。




「イ〜ルミ

「ヒソカ…」

「どうかした?」

「ユエに怒鳴られ
ちゃった」




ねぇ、ヒソカ。表情を
目だけで表すの止めて
くれないか。ちょっと、
怖いから。




「ユエが怒鳴るなんて
珍しいね

「ヒソカ、君楽しんでる
よね」

「そんな事ないよ




絶対、楽しんでる。
すごくニコニコ笑顔
だよ。




「イルミ、ユエに何て
言ったの?」

「キルの事だよ」

「…ユエの前で暗殺者に友達はいらないって
言ったんじゃないの
かい?」

「うん」




ヒソカは頭に手を当て
た。何、やってんの?
とでも言うような。




「イルミ、ユエは
イルミの友達じゃない
の?」

「え?」

「イルミも友達は
いらないって言ったと
思ったんじゃない?
ユエは」

「あ、そうか」




そうか、ユエは俺の
友達だ。だから怒った
のか。友達じゃないって
聞こえたから。




「あとで誤解を解いとく
よ」

「そうしなよ?」




ゴメン、ユエ。悪気が
あった訳じゃないんだ。
キルを試してるだけ
だから。深く、考えない
でよ。




「ユエは笑ってた方が
いい」














友達って

(ヒソカの言う通りだ)