俺は信じない | ナノ


▼追加試験



俺達が乗り込んだ飛行船
はマフタツ山へと
向かっていた。…そこで
追加試験があるらしい。




『めんどくせ…』

「まぁ、そういうな
ユエ」

『レオリオに宥められる
とか世も末だな…』

「それは言い過ぎだよ、
ユエ」




何だかんだ言っても
コイツ等には助けて
貰ってばっかだよな。




「課題料理はゆで玉子」

「『ゆで玉子!?』」

「そこの崖を覗いて
みて」



受験者は崖となっている
割れ目を覗いた。そこに
あったのは




『卵…。これクモワシの
卵か!?』

「ピンポーン」

『これを取って帰るのが
試験か?』

「その通り」




そう言うが早いか、
メンチはその割れ目に
飛び降りた。




「スゲェな」

『美食ハンターか、流石
だな』




メンチは卵を持って
帰ってきた。




「ユエ、行ってみるかの」

『…どうせ、俺に拒否権
ねぇんだろ』

「まぁ、そうじゃな」

『死ねよ、クソジジィ』




そう言いながら、崖の
縁に立つ俺も律儀な奴
だよなぁ。




『よッ!』




こんぐらいの高さなら
糸の上に降りられる
よな。




『…っと』




卵、卵っと。さっさと
取って帰ろ。俺は、卵を
1つ取って崖の上へと
飛んだ。




『これでいいのか?』

「充分じゃ」




これくらいならあの
4人は余裕で通過できる
だろ。あ、1人忘れてた
ぜ。




「こういうのを待ってた
んだ」




早い早い。流石っつーか
何つーか。




『お疲れ』

「ユエ!」

「ユエ姉!」




やっぱ、まだ子供だよ
な。こいつ等だって。












追加試験

(ヒソカも残ったよな)