俺は信じない | ナノ


▼まさかの人物




サトツさんは俺の兄貴を
知ってるからそう言う
のか?よくわかんねぇ
や。あの人も。




『つか、急がねぇと』





その頃




「合格者は2人だけ」

「「え?」」

「あとはサヨウナラ」




何だ?このいや〜な
オーラ。…メンチが
ピリピリしてるのか。
外でも違和感が解るって
どうよ。俺が戻ったと
同時に受験者の1人が
空の星となった。まぁ、
ブハラにぶっ飛ばされた
かなんかしたんだろう
けど。…ご愁傷さま。




『あ、ゴン!』

「あ、ユエ!何処
行ってたの?」

『ちょっとな』




サトツさんに会いに
行ってた、何て言える
わけねぇ…。




『あ、そうだ。合格者
っていたのか?』

「うん、2人」

『何番だか解るか?』

「45番、100番」

『…まじで?』




合格しちゃってるよ。
嘘だろぉ…。




『で、何でメンチ
キレてる訳…』





ぞわッ





『!?』





何だ今の殺気…。
禍々しくて、肌を
そーッと撫でる
ような…。気持ち悪い
感じ…。こんな
オーラは…、奴だけ
だ…。





『…ヒソカ…』






待てよ、誰も殺すな!






その時






「合格者2人はちと
厳しいんじゃないか
のぅ」

なッ!?
この声…ッ!!』




上を見ればハンター
協会のマークが…。
間違いない…。そう
思ったら飛行船から誰か
落ちてきた。






ズドォーン




『マジかよ…』

「ネテロ会長…」

『おいコラ、クソ
ジジィ』

「ちょっと…」

「いいんじゃ、ユエ
元気じゃったか」

『あぁ、元気だぜって
そうじゃねぇよ。
テメェ、試験管だから
しつこくハンター試験を
勧めたんだな!』




通りで受けるっつってん
のにしつこかった訳が今
分かったぜ。




「それは、さておき
じゃ」




ネテロはくるりと
メンチの方を向いた。




「メンチ君」

『はい!』

「未知のものに挑戦する
気概を彼らに問うた
結果、2人を除き、その
態度に問題あり、つまり
不合格と思ったわけ
かね?」

「……いえ」




メンチは悪い癖が出て、
審査が不十分だったと
自分の非を認めた。
…それにしても、
食えねぇジジィだぜ。



何て、俺が考えてる内に
俺以外の受験者は
飛行船へと向かって
いた。




「ユエも行くぞ」

『へいへい』




何処に行くんだか
知らねぇけどさ。行って
やるよ、暇だから。













まさかの人物

(あ、ヒソカ忘れてた)