俺は信じない | ナノ


▼合格者




何とか、ブハラの課題は
クリアした。それに
しても、めんどくせぇ
な、おい。次は、メンチ
だよな。メンチの口に
合うもんなんてそうそう
ねぇだろ。俺の兄貴とか
ぐらいか?口に合う
料理を作れんのは。




「アタシの課題は
スシよ」




…スシ。




スシだァアァ!?




彼奴、バカか!ここに
海なんかねぇぞ!!
川だ、川!




「スシって…、何?」




まぁ、知らなきゃ
そういう反応が妥当
だわな…、うん。あの、
ハゲ忍者は知ってる
みてぇだが。




『ゴン、ちっと釣竿
貸してくんねぇか?』

「いいよ」




流石に倉庫(ストック)に
釣竿はねぇからなぁ…。




『よっ!』

「ねぇ、ユエ」

『ん?』

「ユエってスシ解る?」
『あぁ』

「ホント!?」

『だから、コイツを
借りたんだよ』




まぁ、魚釣ったって
なぁ。握るのがめんど
くせぇよ…。




「魚を使うんだ」

『まぁな』

「よし、俺も
頑張ろう!」

『これ、サンキューな。
俺、お先』

「うん」




めんどくせぇな。ちゃっ
ちゃと握って持ってく
か。メンチの舌に会う
たぁぜってー思わねぇ
けどよ。




『ハイよ。結果は
いいや、落ちてるから。
ぜってー』

「ちょっと!」




さて、サトツさん所に
行こう。あの人、どうせ
木の上か。あ、いた。




『サトツさん』

「ユエさん、
相変わらずですね」

『まぁね。で?どう
思う?この試験』

「0かもしれません。
でも…」

『でも?』

「2人かもしれません」

『ほ〜…』

「その内の1人は
ユエさんですよ」


『何故!』


「おや、そろそろ戻った
方がいいですよ」

『ヤベ!じゃ』




サトツさんは何を根拠に
言ったんだ?…兄貴が
兄貴だからってのか?
否、んな訳ねぇな。












合格者

(めんどくせ…)