コネクト


「パトロール、行ってきますっ!」
首から伸ばしたコードを慣れた手つきで空いている穴にパチリとはめこむ。
「マユ、今日の区域は先月『バグ』のウイルスが出たところだから、十分気をつけるのよ」
「はいはいわかってます!」

まだまだ入りたてのド新人だけど、成績は優秀なんだから!

「行きます」

私の心は、一瞬にしてバーチャルの海に飛ばされた。



「あんまり使用者がいないのねぇ・・・余裕余裕♪」
私の仕事はバーチャルの海で、正常なネットワークが行われているかを監視・ウイルスを退治する、いわば「おまわりさん」みたいなもの。
ウイルスに出会った日には完全退治するまでネットワーク内にいなきゃいけない。

どうやら今日はウイルスがいない・・・・・・

「ウイルスはっけーん!」
バーチャルの世界ではウイルスもまるで人間のように存在する。
ただ一つ人間と違うのは、服が全身黒ずくめであること。

今日のウイルスはなかなかのイケメンな模様。


「やっつけるのもったいないなぁ・・・って言ってる場合じゃないか」


迅速に退治すべし!


腰に装着した銃をドカンと発砲する。
即座にウイルスはよけて逃げようとした。

ウイルスはプログラムだから、よけることもある一定でしかできない。
あと何回か撃ってみればパターンが読めるはず!

「待ちなさいっての」
撃てども撃てどもよけられる。

「まさか・・・あいつは『バグ』のウイルス?!」
『バグ』とは自らをそう名乗るネットハッカー。
あまりのやり方の汚さ、ウイルスの出来の良さから一目置かれているのだ。
当然手配はされているものの、ちっとも捕まる気配がない。


「ご名答、僕はバグ様の新種のウイルスだよ」
機械的な声が聞こえた。
「もう逃げるのはやめにする」
「そうね、諦めなさい」



ウイルスの体から、無数のケーブルが延びる。

「キャッ!」
銃をとられ、体がケーブルで絡められる。
「何するのよ!」
「バグ様は合理的なことを思いつきました」
私のコネクターにケーブルが挿入される。

カチリ。

「人間をウイルスにする」

私の頭がクラッシュする。
「あ・・・あぁぁ?」
シュルシュルとケーブルは体を覆い、私を裸にしていく。

「なにをするの・・・」

コネクターを通して『何か』が送られてくる。

それはまるで媚薬のように私をとろけさせる。

(何よ・・・これ)
電気信号が体を通り抜ける。
体の疼き。
内部から「アレ」を求めるようにあそこがヒクヒクとしだす。
(いや・・・私・・・何で・・・?)


胸の突起を乱暴にケーブルが撫でつける。
「ひっ・・・ぁあんっ」
(ダメ、こいつはウイルス!倒さなきゃ・・・)

手に力が入らない。
ケーブルによって手足を拘束され、胸、首筋・・・すべての性感帯を弄ばれていた。


シュルシュル・・・
「あぁん・・・いぃよぅ・・・」

蜜壷をちゅぷちゅぷとケーブルにいじられ、涎を流して狂喜する。

コネクターからピリピリといやらしい望みが増幅される。
(ケーブルなんて細いものじゃ・・・我慢できない)
(でも・・・こんなの・・・ダメ)

「あ、あの・・・」
「どうした」
「あっ・・・あぁぁぁ・・・」
(仕事・・・なんて、どうでもいいよね・・・?)

「お願いします・・・ケーブルじゃ、その・・・」

ウイルスのモノに私は釘付けになっていた。
「何が言いたい」


ケーブルが束となって秘所を貫く。
ジュブジュブッ

「あひぃぃぃっ!お、おかしてくださいっ!!あなたのがほしいのぉぉっ!」

ウイルスは近づき、すぐに勃起したモノを形作る。
「僕と交わればあなたもウイルスになる。かまわないか?」
「いいっ!ウイルスになりますぅ!」

ジュブッ
「あぁぁぁ太いっ!奥までちょうだいぃぃっ」

手足のケーブルははずれ、コネクターと秘所だけで繋がる。


コネクターからはバグ様の素晴らしさを教えてくださるデータが、
ウイルスからはありのままを感じる喜びが伝わってくる。

(どうして私・・・ウイルスを目の敵にしてたんだろう・・・)
「っはぁ!くるっ!くるよぉぉっ!!」


「・・・ウイルスデータ、送信完了しました」




「・・・マユの意識は・・・まだ戻らないの?」

事件後、ネットワークを繋いだ人々が同じように意識不明となる事件が相次ぎ、人々は混乱に陥っていた。



チュパッ・・・レロッ
「うっぁ・・・イく!!」
「ウイルスデータ送信完了・・・あはっ♪またバカな男を仲間にしちゃいました・・・バグ様、ご褒美くださいませぇ♪」


end.
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