先輩、と名前を呼ばれるのが心地好かった。細い指から伝わる体温がとても愛おしかった。
生まれて初めて、家族以外の人間に好きだと、貴方でなくては駄目なのだと言われた。泣きたくなった。此処に居てもいいんだと、言われている気がした。
珠紀、俺はこの名前を随分と前から知っていたような気がする。名前を呼ぶ度沸き上がるこの感情を、俺は生まれるずっと前から知っていたんだ
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