マシュマロの日
夕食後、彼女が食べる?と差し出してきたのはマシュマロ。白とピンクのハートの形で、いかにも彼女が好きそうだと思う。
しかしマシュマロを見て、ふと先日門倉が話していた事を思い出してしまった。

「この前カミさんがマシュマロ食っててさ。一個くれるっていうからもらったんだけど……あれだな、あのふわふわした感じは……おっぱいだな」
「はぁ?」
「でもさ、カミさんがさ、ひでぇこと言ったんだよ」
「何言われたんだ」
「うん……俺の腹の方だろって。んで、思い切り腹揉まれた」
「……惚気か、お前」

マシュマロを受け取り指で摘まむと、ふにふにと柔らかな弾力。確かに何となくどこかで触ったことあるような気もする。
……トカプ、なのか?
ついじっと彼女の胸元を見つめてしまった。
「どうしたの、キラウシ。マシュマロ嫌いだった?」
マシュマロ片手に動かない俺を不思議そうに見てくる彼女に、
「マシュマロは嫌いじゃない。うん、これから食べる」
そう言って、手にしてしたマシュマロを口に放り入れる。それから彼女を抱えあげると寝室へと向かった。


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