「…で、来てくれたの?」
「一応な」
ゆーくんとあーくんとこーちゃんとなるくん。何だか不思議な組み合わせ。…っていうかあーくんが誰かと学園祭をまわるっていうのがすでに違和感。うんでもほのぼのとしてていいな、これ。
「先輩似合いますねー」
「ありがとーなるくん。なるくんのも絶対見に来るからね!」
五人用の席にご案内して、余った席に私も座った。サボろうとするなとゆーくんに怒られてしまったが、まあまあと宥めておく。私、今日は結構働いたと思う、うん。
「あれだね、ここから見るとみんなより一層かっこいいね」
さっきゅんを呼んで下さいとあーくんに懇願したが、聞き入れてはもらえなかった。それを見たこーちゃんが、苦笑しながらさっきゅんを呼んでくれる。さっきゅんは私を見た途端嫌そうな顔をした。
「なんでお前がそこにいるんだよ」
「さっきゅん私にも接客してくださいご主人様って呼んでそれから一緒に写真撮って!」
「…………ご、ご主人様申し訳ありませんが写真は…」
「ふわあああさっきゅんのご主人様きたあああ!」
「うるせえよなまえ」
「にゃあああでこくんご主人様って呼んでえええ」
「いいから働けよお前」
「さっくん目線こっちいいい!」
「………」
「…呼んでやれば満足して働くと思うぞ?」
「……何か呼んだら負けな気がする」
結局二人の写真を撮っていたらご主人様と呼んでもらえた。ちょっと戸惑った呼び方に萌えました、まる。
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