今日は帝国グラウンドで練習試合があるとかないとかで、日曜日だというのに朝から部活。うう、眠い。…とか思ってたらこーちゃんがお弁当を作ってきてくれた。朝ごはん用に。皆忙しそうに動いてるけど、まあ気にしない。おお、そぼろ弁当だ。朝から美味しそう。
「おいなまえ、弁当食ってないで働け」
「うん、食べ終わったら行くねー」
「源田、何でお前弁当なんか…」
「昨日なまえから電話が掛かってきたんだ。弁当が無いと倒れるからって」
だって寝起きってあんまり食べられないんだもの。とか心の中だけで反論していると箸を取り上げられた。ゆーくんだ。
「ゆーくんも食べたいの?」
「要らん。全部食っていいからひとまず働け」
「えー、でも試合中に食べたら怒るでしょ?」
「当たり前だ。仕事しろ」
「じゃあ食べる時間無いじゃん」
「もうさっさと食えよ面倒くせえ」
ゆーくんからひょい、と箸を取り上げてあーくんが私の手に箸を戻す。お礼を言うといいから早く食えと言われてしまった。一口食べる?いらねえよなんて欠伸混じりに返ってきた。あーくんも眠そうだなあ。
「相変わらずだね、君たちは」
「あーくん昨日ちゃんと寝たー?」
「寝た」
疲れでも溜まってるのかな、と思ってあーくんの顔を見ると呆れ混じりの哀れみの表情をしていた。…なんかしたかな、私。
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