帝国学園では、赤点を取ると放課後の講習を受けなければならない。イコール、部活に出られない。これは部活好きな人々にとって死活問題であるわけだ。

「先輩、お願いがあるんですけど…」

「んー?どうしたのなるくん」

振り返ると上目遣いで此方を見るなるくんがいた。思わずシャッターを切って大満足。これは永久保存版にしよう。しかしそんな顔でお願いだなんて今なら何でも承諾しちゃいそうだよどうしよう写真撮らないで下さいとか言われたらもう萌え補給無しでなんて生きていけない。

「勉強教えてください!」

「もちろん!…え?勉強?良かったー、私の命は守られた!あ、えーとじゃあゆーくんの家あたりで勉強会しようか!」

通りがかったゆーくんに許可を貰った。他にも何人か来るみたいだかな、と言われたけどだいじょーぶだよと返しておく。ゆーくんの家でなるくんとお勉強、楽しみ!

「…なまえ、何を考えてる」

やだなあ、楽しみだなあって思ってただけだよ?そう言ったら鼻血が出てた。なるくん、ティッシュありがとう。


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