「さっきゅんさっきゅん、次の日曜日空いてる?」

「空いてない。その日は練習試合だろ」

「んー、そっか残念!」

他の人を当たってみるよ、と走っていったなまえ。…あれ、俺練習試合って言ったよな?お前も行くんだぞ、おい。

仕方なしに、追いかけて説明することにした。鬼道さんの手間を増やすわけにはいかないし、な。

「でこくんでこくん、次の日曜日空いてる?」

「…その日は練習試合だろーが」

「空いてる?」

「空いてねーよ」

「そっか…じゃあこれどうしよう、もう他に心当たりが…」

辺見の所でなまえを発見した。何やらポケットから紙切れを取り出している。

「ぺんくんぺんくん」

「…誰だそれ」

「おでこぺんぺんくん」

「しばくぞ」

「ぺんくんとさっきゅんの他にペンギンさんと縁のある人はいませんか」

「俺無関係だろうが」

「ペンギンさんのぺんくん」

「待てなまえ!」

「おー、さっきゅんさっきぶりー」

「こいつがペンギンさんのぺんくんなんて断じて認めん!」

「えー」

「こいつはおでこぺんぺんくんで十分だ!」

「おいコラ」

だってこれ日曜日までなんだよ、と先程の紙切れを見せられた。えーと、水族館…?

「そこね、ペンギンさんのショーやってるの。かわいいんだよー」

「いやいや、練習試合だから。俺も佐久間も無理。つーかお前も駄目だから」

「ぺんくんのけちー!」

「…いや、練習試合が終わってから急げば…」

「間に合う?」

「間に合う!」

「ちょっと待てお前ら」

辺見が何か言っているが知ったことか。日曜日は、ペンギンさん!


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