「…ねえ飛雄ちゃん。ちょっと聞いて欲しいんだけど」

「、何だよ」

「あのね、この間道で岩泉くんにばったり会ってね、そしたら及川くん、だっけ。まあその人が駆け寄ってきてね、」

「……」

「いろいろあって岩泉くんと一緒に及川くんの家にお邪魔したんだけどね」

「……」

「お約束のベッド下漁りをしてたらピンと来て、ベッドマットの下を漁ってみたんだ」

「……（どうしてそうなった）」

「そうしたらね、…うーん、何て言ったらいいのかな、サディスト向けのと、マゾヒスト向けの両方出てきたんだよねー」

「……何が」

「ん？エロ本」

「……」



「及川くんってさあ」

「え？何々、××ちゃん何でも聞いて！」

「サディストなの？マゾヒストなの？」

「ぶっ」

「ちょ、岩ちゃん汚い」

「岩泉くん大丈夫？膝枕してくれる？」

「逆だろ！…じゃなくて何つーこと聞いてんだよ！」

「だってさ、これ見てよ。確かに綺麗なお姉さんっていう点では一緒だよ？ロリでも熟女でもないよ？でもね、明らかにこれは」

「わーっ、××ちゃんもうそれ仕舞ってよ！」

「え、貸してくれないの？」

「何に使うんだよ！」

「そんなの見てにやにやするに決まって」

「えっ、××ちゃん…俺より女の子が好きなの…？」

「ん？まあ、そうだね」

「……」

「で、サド？マゾ？」

「んー、どっちかというとサド…あ、でも××ちゃん相手ならどっちでもいけるよ俺！」

「…（どういう意味だ）」

「××ちゃんは？どっち？」

「んー…サディストを泣かせるのが好きかな！」

「…（どういう趣味だ）」

「っていうか可愛い子を愛でるのが好きかな！」

「じゃ、じゃあ俺は」

「？君の何処に可愛さを感じればいいの？岩泉くんならまだしも」

「俺より岩ちゃんがいいの！？」

「まあ、うん。年下だったらそれだけで可愛いんだけどねー。及川くん背も高いし」

「岩ちゃんも高いよね！？」

「岩泉くんはなんかもう苦労性なとことか可愛い」

「…俺のお陰？」

「あ、そうかも」

「……（勘弁してくれ）」