| Main ある日。 彼のいるチャットルームに行くと、 彼は別の人とチャットをしていた。 チャットルームには鍵がかかっている。 「･･････今くん･･･誰と話してるんだろ」 気になる。 チャットルームのサムネを見ると彼が誰と会話しているのか わかる。 ［AYA］ とあった。 あや。あや。あやあや。 つまりは女の人と話をしてるのかな。 もしかしたら大学のお友達？ それとも新しくチャットで作った友達？ でも･･･ それにしても彼は女の子と話すの苦手だったんじゃないの？ おまえは俺をひっぱってってくれるからいいけど ほかの女子はちょっと話しづらいかな。 まあ話とかしたいけど無理だわ。 って。 そう前いってだじゃんか。 おまえは特別 って言ったよね。 だからすごく嬉しかった。 なのになんで他の女の子と話してるの？ 他の女の子となんか話さなくてもいいよ。 私だけとお話ししててよ。 そういえば････････ 最近彼からのチャットの返事がない。 もう３週間も待ってるのに。 返事がこない。 大学。 そんなに楽しいのかな。 もしかして彼女できたのかな。 やっぱりネットなんかの繋がりとかすぐ切れちゃうのかな。 私のこと 嫌いになっちゃったの？ ＊＊＊＊＊＊ それから彼のチャットルームには いつもAYAという女の子がいるようになった。 鍵が･･････かかってるからそこには入れない。 どんな会話してるのか気になって気になってしょうがない。 もしAYAという子が今くんの彼女だと仮定すると･･･ 私はその子にとても嫉妬してしまう。 友達だとしても同じだ。 彼と話す女の子は私だけでいいんじゃないの？ っと自分勝手な感情がうまれてしまう。 きっと私のこういう重たいところが 今くん嫌いなんだろうな。 だから、きっと 返事が返ってこないんだ。 でも、 今くんと話してないとつらいな。 なんだか生きている感じがしない。 今くんが好きすぎてつらい。 どうして、いつのまにこんなに好きになったんだろう。 会ったこともないのにね。 「･････････あいたい。」 自分でつぶやいた言葉に少しぞくっとした。 これじゃストーカーみたいじゃないか。 犯罪に手を染めるようなこと･･･。 でもな。 彼のことがもっと知りたい。 彼は確か東京に住んでいたはずだ。 前住所を教えてもらったからどこに住んでるかはわかる。 本当に会いに行っちゃおうかな。 いいかな？ 東京。 行っちゃおう。 ← → Back |