暑い…何でこんなに夏は暑いんだろうか

「ねぇ」

部室の扇風機壊れちゃったからな
いっそのこと服を脱いでしまおうか…いや、でもそんなことしたら露出狂みたいだし…

「ねぇ、祐」

そうだ、帰りにアイス食べよう
明日から夏休みだし沢山冷たいものを食べてお腹壊してもトイレにいつでもいけ

「祐ってば!もう、さっきから呼んでるのに!」
「…へ?夏希先輩いつからいたんですか?」
「いつから…んー…結構前からいたけど…ってそうじゃない!
祐、明日暇よね?夏休みだし」

そう言って夏希先輩は俺の顔をじっと見つめてきた、夏希先輩の目が輝いて見えるのは気のせいだろうか?


「上田まで、一緒に行かない?」


…気のせいじゃなかったみたいだ
「嫌ですよ、明日から俺はゆったりのんびりするんですから」
「あっちでものんびりできるからさ、健二くんも行くよ?」
「健二先輩が行くなら…いやいや、行きませんからね」
「へー…ふーん、キングカズマが私の親戚にいる。って言っても?」
「い、今なんて言いました!」
ニヤリと笑いながらこちらを見てくる夏希先輩、まるで裏取引をする悪役みたいな…じゃなくて

「キングカズマが親戚にいるって、どういうことですか!」
「その言葉のまま、キングカズマは私の親戚よ?今年も来るーって言ってたけど」

キングカズマが夏希先輩の親戚でしかも上田に来る?


「夏希先輩、さっきの言葉無効にできますか?俺今すっごく上田に行きたい気分です」

「そうこなくっちゃ!明日の9時に駅集合ね。
あ、着替えとかはあっちにもあるから下着とかだけ用意しておいて
じゃあまた明日」

用件を手短に言いにこりと笑った先輩は足早に部室を出ていった
先輩が出ていったドアを見つめていると数分後に佐久間先輩が部室に入ってきた

「祐ー!優しい俺がココア買ってきたぞ
ていうか、さっきの夏希先輩だよな?大学にいっても相変わらずお綺麗だ!
…って祐どうした?にやにやしてて気持ち悪いぞ」
「ありがとうございます佐久間先輩、でもココアより俺の頬つねってみてください、夢見てるかどうか確かめたいんで」

はぁ?と言い眉をひそめながらも渋々と俺の頬をつねる佐久間先輩
「こうか?」
「そうで、ひひゃ!ひひゃいれす!」
「いっつ!つねってくれって言ってきたのはお前だろ!
なのにお礼にビンタを貰うとは…」
「あ、すみません。じゃあ俺はこれで」
「おお、じゃあな…じゃなくて!
お前ココアは!」
「誰かにあげるか先輩が飲んじゃってください!」



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