玄関へ二人でゆっくり向かうと夏希先輩が女の人と話しているのが見えた
「あら、健二くんじゃない!久しぶりね
ええと…貴方は?」
「お久しぶりです、万理子さん。この子は笹岡祐、物理部の後輩です」
「あっ…は、初めまして!笹岡祐です!」
「ふふふ、初めまして。元気があっていいわねー。さあ、あなた達早く上がってお線香上げちゃいなさい
お昼御飯はもう出来てるからね」
初対面で少し厳しそうな人かと思ったけど、思ったよりかなり優しい人みたい
「お邪魔しまーす…わ、でかい!」
「すごいよね、僕も初めて来た時びっくりしたんだ」
線香をあげた後も興奮がおさまらず、初めて遊園地にきた子供のようにはしゃいでいた
「楽しそうだね…って祐くん前、前!」
「わー!わ!すっご…えっ?前って、うわ!」
きょろきょろと辺りを見ながら歩いていると突然人にぶつかって尻餅をついてしまった
「いってえ…あ、えっとすいません!怪我は…っ」
「大丈夫か坊主」
「あ、はい」
俺がぶつかってしまった男性は尻餅をついた俺に手を差しのべそのまま立ち上がらせてくれた
「どうした?」
立ち上がった後も手を掴んだまま離さない俺を具合が悪いのかと心配した彼は、ラブマシーン開発者の…
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