いつも通り学校に行って

いつも通り帰宅して

いつも通りやるべきことを終え

いつも通り朝なんて来るなと思いながら床について

後はそんな願い虚しく朝を迎えて学校に行く準備をするだけだったのに




「どうしてこうなった」




いや本当に何がどうしてこうなった?起承転結のすでに結なんだけど、起承転はどこにいったの
周りは何かいっぱい木が生えてるし…えーと…ここは森?かな。寝巻きだから寒いわ足の裏痛いわでもう何が何だか

…まあ考えていても何も始まらないよね、とりあえず考えるより行動、枝や小石を踏んで痛む足に鞭を打ち森の出口を探しに行くことにした




「出口どこー?」


何だかさっきから同じところぐるぐる回ってるような気がする…辺りの景色は相変わらず青々とした緑のままで何一つ新しいものを発見することができない
これって迷子に分類されちゃうのかな…?しっかし、もう何十分歩いたんだろう

…いや、もしかしたら何十分も立っていなくて数分しか立っていないのかもしれないけど
しかし詳細はわからないけれど多分時間の感覚が無くなるほど歩いてはいる、と思う!





無理して動き回ったせいか疲れがじわじわときて、さらにこのまま出口にたどり着けないんじゃないかという不安や焦りも重なり、気がついたら私は地面に倒れこんでいた


疲労感を感じ取り私の身体は寝ろ、と言いたかったのだろう
でももうちょっと優しくしてくれてもいいじゃないか、地面にいきなりは痛い、すごい音したし…
まあ疲れている状態で寝ろと言われ拒む理由などあるわけがないので本能のまま寝ることする、出口を探すのは…ま、起きてからでいっか。
少し寝たらすっきりとした気分でまた出口を探せると思うから





眠気に負け瞼を閉じる前に視界の端に写ったのは

顔を青ざめさせた橙色

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