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理由を欲する理由



「おだんごっ」

「うわ、星矢じゃん!ちょっと期待して損したっ」

「誰と期待したんだよ。あ、あの彼氏?」

「そ、そーよ。何回も言ってるけどあたしにはまもちゃんという素敵な彼氏がいるんだからね!」


頬を膨らまして文句を言う。でもこいつはさほんとはそんな友達、ってわけでもなくて、今1番と言っていい、アイドルのスリーライツ、星矢光だったりする。星矢はなんでだかわかんないけどあたしによくつっかかってくるからこうやって冗談をよく言う仲だけどよくよく考えてみたらそんなこと出来ないんだよなぁ。

「なーに考えてんだよ。おだんごの頭じゃ熱出て終わりだと思うぜ?」

「何言ってんの!星矢だって、星矢だって…」

「俺が何だって言うんだよ」

「あーもうっ!どうせあたしはなんにも出来ないわよう!」


星矢はスポーツだって出来るしアイドルとして歌もダンスも楽器だって出来る。勉強だって、そりゃあ、あたしより出来る。ソフトをあんなに熱心に教えてくれたときはなんて出来る人なんだろう、ってなんであたしには出来ないんだろう、って思ったほどだもん!星矢はいいな。きっと、なんでも持っているんだ。


「別にいいじゃねーか、それで。おだんごには出来ないことがあってもそれをフォローしてくれる仲間がいっぱいいるだろ?それで十分じゃんか」


ほんとにすごい。星矢はあたしのそのとき欲しい言葉をすんなりとくれる。

ねぇ、まもちゃん。あたし、まもちゃんのこと好きだよ?愛してる。だから浮気じゃないってことは信じてね、嘘なんてついてないよ。まもちゃんにあたしが嘘つくわけないじゃない。今は、この人を1番でいてもいいかな?すごく、信頼出来る人なの。まもちゃんも会ったらきっと仲良くなれる。そんな、人。あたしはみんながいるけれど、まもちゃんがいないから。そこだけがすごく大きな穴が空いていてとても寂しいから。だから、…許してね、まもちゃん。


「じゃあ星矢はあたしの仲間でいてくれる?」

「は?えーと、…あー」

「なに?いてくれないんだー。星矢ひどーい」

「違ぇよ。俺は、おだんごが、「仲間でいてくれるでしょ?」

「…あぁ、そうだな。俺は、お前の最高の仲間で友達だよ」

「えっへーん!じゃあ食堂のアイス奢って?」

「意味わかんねーし!前奢ったばっかだろ!」

「だってあれはお金渡されて買いに行ったついでじゃーん。パシリだよ、あれ!」


まもちゃん、今日もうさぎは、元気です。


**
セーラームーンのスターズですね。まもうさ前提の星うさ。設定はどちらかというとセラミュに近い。あたしはそっちのスターライツのが好きなので。もちろん新山志保さん大好きだけど…!でも、やっぱコントスリーライツのが…!とにかく星矢が大好きです。

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