Episode001:【Chapter04】ナイフ+学生服=?

「ほぇ〜、流石に武具屋って言うだけあって、色んな武器が置いてあるんだな〜」
 コロロにチョコバナナ(2本目)をオゴってやって、ようやく辿り着いた武具屋。大通りに面している店で、雰囲気としては大きめの生活雑貨屋と言った所か。何列も棚が連なり、空いている空間では俺のように武器を買いに来たプレイヤーが、棚に立てかけられている武器を手に取って素振りしたり、武器の表面を眇(すが)めてみたりして使い心地や品質などを確かめている。
 武器は種類別に棚に収められているようで、刀剣類だけでも、両手剣、片手剣、細剣、長剣、短剣、大剣、小剣、刺突剣、騎兵剣、広刃剣、片手半剣、太刀、脇差、忍者刀、小太刀、湾刀……と、高い天井に下げられている名札を見ても数え切れない量の武器が置いてある事が判る。因みに俺にはどこがどう違うのか大まかな事くらいしか判らない。
「因みに3人はどんな武器を使うんだ?」
 振り返ると3人の女プレイヤーは互いに視線を向け合い、まずは逆月(サカヅキ)が腰に差してある鞘をぽん、と叩いた。
「あたしは見ての通り太刀だ。何度も言わせるな」
「ごめんごめん。コロロは?」視線を向けるが武器らしい武器は纏っていない。
「ボクはモチロン秘密だよ〜♪」ニッコリ笑顔でコロロ。
「……端から戦うつもりは無い、と」げんなりと肩を落とす俺。「んじゃ、ライアは?」
「私は武器を持たない主義でな。強いて言えば魔法だね」ニコ、と微笑むライア。
「なるほど……まぁ、その、なんだ。――取り敢えず武器は必須だな」
 一つ頷いて再び店内へと視線を投げる。奥行きのある店内を見晴るかすとそれだけでウキウキしてくる。本物の武器に触れる機会など現実には無かったからな。
 近くの棚に歩み寄り1振の短剣を握り締めてみる。確かな重量と重厚な手触り。現実と誤認してしまいそうな程のリアルな感触に俺は背筋が痺れるような感覚に襲われる。
 ふと、好奇心から短剣の先端を指に突き刺してみる。――と、確かな痛みを感じて俺はギョッとした。痛みまでリアルなんて……これから起こるであろうモンスターとの戦闘に若干恐怖を覚えてしまう。
「てかちょっと待て。痛みが有るってヤヴァくね? PK……じゃなかった、DKに襲われたら……」
「文字通り“死ぬほど痛い”、だよ〜♪」楽しげにコロロ。
「いや、死ぬほど痛いって感じたらそのまま死ぬだろ」呆れた風に逆月。
「死ぬ!? あ、いや、やっぱり死ぬんだよな……」思わず頓狂(とんきょう)な声を上げ、少し落ち着く俺。「……えと、確か死んだら〈ゴースト〉になるんだろ? 〈ゴースト〉になったら、もう【冥界】逝きは確定なのか?」
「蘇生の魔法、或いはスキル、またはアイテムを使えば〈ゴースト〉状態から復帰する。〈ゴースト〉状態が一定時間継続されれば【冥界】へと送られる……流石にこの辺はナヴィが説明してくれなかったかね?」
 ライアが穏やかな表情で説明すると、俺は少しだけ安堵すると同時に言い知れぬ恐怖を覚えた。
「……あの、さ。死ぬほど痛い想いをして〈ゴースト〉になる訳だろ……? 蘇生魔法とか使って復活するのは分かるけどさ、そいつの精神って、その……大丈夫なのか?」
 現実に人が死ねば蘇る事など有り得ない。死ぬ程の痛苦を受けた人間が再び生を取り戻して、何(いず)れまた同じ痛苦を受けるかも知れないのなら……その人間の精神は果たして持つのだろうか。仮に俺が死んでしまった時、自分から復活を願うだろうか。そのまま【冥界】へ逝きたくなるのではないかと、そんな思考が鎌首を擡(もた)げる。
「それが快感になるM(マゾ)な〈ドリーマー〉もいるけどねー。ボクはそんな想いしたくないから死なないように逃げてるんだよ〜♪」
 コロロが〈寄生の死神〉と呼ばれているのは仲間を見殺しにしてでも死にたくないから。その気持ちが少し理解できた。確かに死ぬほど痛い想いなんて一度でもしたくない。どんな罵倒を受けようとも、自分の身を最優先したら自然とコロロのようなプレイヤーが生まれるのだろう。
 コロロの在り方を肯定するつもりは無いけれど、誰だって痛い想いはしたくないのも判るだけに全面的に否定する事も出来なかった。
「ほら、さっさと決めて出発するぞ」
 退屈そうにアクビを滲ませつつ逆月が俺を睨み据えてくる。……逆月さんはデフォルトで俺を睨んでる気がして仕方ないんだが。
 急かされるように俺は武器の棚を見つめる。ここは短剣のコーナーなのだろう、ありとあらゆる形状、大きさ、価格の短剣がズラリと並んでいる。
「攻撃力が高い武器ってーと、やっぱり両手剣とかなのかなー」
 先刻手に取った短剣よりも一回り大きい短剣を手にして、振り心地を確かめながら呟きを落とすと、「攻撃力……か」と感慨深そうに逆月が呟きを返した。
「【夢世界】の武具に攻撃力、並びに防御力なんて数値は存在しないぞ」
 逆月が真顔で告げた台詞に、俺は虚を衝かれたように言葉を失った。
「――え? 攻撃力とか防御力って無いのか!?」
「正確を期するなら、存在はするが数値化はされていない、と言った所だね」ライアが人差し指を立てる。「武具は扱い易さと好みで選ぶべきだと思うね。透耶(トウヤ)君のように刀剣類を好んで扱う〈ドリーマー〉もいる事だしね」
「うるさいな。人がどんな武器を使おうと勝手だろうが。魔法使いの癖に魔法さえ使わない輩にとやかく言われたくねえんだよ」吐き捨てるように逆月。またお前はそうやってケンカを吹っ掛ける……
「武力に頼らず平和的に解決しようとしているだけさ。折り合いが合わないと斬殺する事しか出来ない蛮族(ばんぞく)とは違うのだよ」ニコ、と邪気の無い微笑を滲ませるライア。どっちもどっちか……
「単純明快な力でその減らず口を引き裂いてやろうか?」「やれやれ、これだから蛮族は困る。力でしか物事が解決しないと思い込んでる奴は本当に厄介だよ」「えーいっ、いい加減にしろーっ!!」
 2人が視線で火花をバリバリ散らしているのを仲介する俺。視線の衝突点が丁度俺の頭なのか視線が劇的に痛いです。
「退け。そこのクソ生意気なクソガキを膾切(ナマスぎ)りにしてやる」「最強の魔法使いにその物言いは頂けないね。命を粗末にするなと親に言われなかったかね?」「シャラーップ!! そこまでーッ!! 俺に静かに武器を選ばせてくれーッ!!」
 2人をグイグイと押して間を広げると、――嘆息。一々こんなケンカされたら堪ったもんじゃないぞ……全く。
「アークくんはどんな武器を使いたいの〜? やっぱり男の子って剣に惹かれちゃうのかな〜?」
 俺が刀剣類のエリアから動かないのを見てコロロがそんな事を言った。男の子が全員そういう訳じゃないだろ、とツッコミを入れようか迷っていると、――肩に衝撃が走った。
「いて」「ってぇな、どこ見て立ってんだよ」
 視線を向けると3人のプレイヤーの姿が見えた。肩がぶつかったと思しき男は逆月くらいの長身で、褐色の筋肉が隆起した素肌に直接ベージュ色のチョッキを纏い、ダークグレーのパンツに同色のブーツ、腰のベルトには湾刀が下げられている。深い紅色の髪はウェーブが掛かり、前髪から覗く瞳は三白眼。如何にも悪そうな雰囲気の青年だ。頭の上に浮かぶプレイヤーネームは水色で“ルーカス”と記されている。
「いや、どこ見て立ってるも何もぶつかってくるなよと言いたいんだけど」ツッコミを入れる俺。
「うん? まぁ確かにそうだな。俺の前方不注意だよな。ガハハハハッ!! わりぃーわりぃー!」
 悪そうな雰囲気の青年だが、中身までそうだとは限らないらしい。勝手に爆笑を始め、隣に立っていた女プレイヤーに「またこの馬鹿は……」と冷ややかな視線で射抜かれている。……“頭が悪そうな”雰囲気と言い換えるべきなのか。
「――おや。もしかして〈夢落ち〉したばかりの〈ドリーマー〉ですかな?」
 声を掛けてきたのは、頭が悪そうな雰囲気の青年“ルーカス”の背後に控えていた、これまた上背が有る青年だ。頭に紙袋を被り、上半身は裸、黒色の革製パンツに同色のブーツ姿の、変人と言えなくも無い男。紙袋は右目の部分に穴が開き、口許にはクレヨンで口の絵が描かれている代物だ。腹が割れている程の筋肉が窺える。肌の色は健康的に日に焼けた小麦色。武器の姿が見えないが、どうにも近づき難い様相の男だ。プレイヤーネームは桃色で“ツァクト”と記されている。
「〈夢落ち〉……?」俺が小首を傾げると、コロロが「そうなんだよ〜♪」と笑顔で応じる。
「やはり!」“ツァクト”と言う紙袋の男が嬉々とした声で頷く。「これから大変だと思いますが応援していますよ♪」
「はぁ」これから大変と言うのはクエストの事だろうか。俺は生返事を返しつつ残りの1人である女プレイヤーに視線を向ける。身長は3人の中で1番低く、俺と同じ位。全身をスラリとした白銀の軽鎧で覆い、肌が見えるのは顔だけと言う鉄壁っぷりだ。自分の身長以上の長さがある長槍に、自分の体が隠れる程の大きさの盾を背負っている。キツネを連想させる糸目と顎に掛けて細くなる顔立ちで、愛嬌がある。プレイヤーネームは水色で“ヒエロラ”と記されている。
 彼女は俺ではなく、3人の女プレイヤーに視線を向けて驚いたような表情を滲ませる。
「……よく見たら凄いパーティねぇ。周りに流されないようにするのよ? アーク君っ♪」
 ぽん、と白銀の籠手(こて)で頭を撫でられる、悪い気はしなかったが、何故だろう、背後からの視線が痛いのですが。てか今振り向いたら恐ろしい情景が広がってる気がするんだが、どうしてだろうか。
「ん〜? どんな武器を使うか悩んでんのか?」ルーカスさんが顎を摩るようにして俺を見据えてくる。妙に威圧感が有るけれど彼には自覚が無いんだろーなー、と俺は若干警戒しつつ頷く。「そーか! 男だったらこれだろ! カットラス! これしかねえ!!」
 言って差し出すのは自分の腰に差していた湾刀だ。確かに海賊辺りが使っていそうな武器だとは思っていたけれど、まんまだったとは。
「……因みに、おいくらで?」怖(お)ず怖ずと尋ねる俺。
「この街の相場なら6万ムェンってトコじゃねーの?」顎を摩りながら右斜め上を見据えてルーカスさん。
「所持金5000ムェンなんだが」いや、5000ムェンも無いのか、と思い出す。
「ンな端(はし)た金しか持ってねーのかよ!? 逆にスゲェな! いや、俺の方がスゲェんだけどよ!! ガハハハハッ!!」勝手に爆笑を始めるルーカスさんに付いていけません……
「アークさん」落ち着いた声に振り返ると、ツァクトさんが俺を見つめていた。「いざと言う時は武器などに頼らず、その身一つで危難を突破する事も考慮せねば、ですよ♪」
「……もしかしなくてもツァクトさんって武器を使わないプレイヤーなんですか……?」彼には敬語を使うべきだと本能が言ってた!
「武器を使えば己の力量を見誤り易いですからね。今までこの身一つで生き抜いてきましたよ」何と言う凄腕プレイヤー、と心の中で拍手喝采の俺。
「初心者なら短剣とかが無難じゃないかしら? よほどの事が無い限り誰でも扱えると思うし」ヒエロラさんが1本の短剣を手に取り鞘から引き抜く。白刃に視線を落とした後、再び鞘に戻す。
「短剣かぁ。俺もそうしようと思ってたんだよなぁ」近くに有った短剣を手に取ると、重さを確認するように右手の上で遊ばせる。「でも、短いリーチでモンスター相手に立ち回れるかな?」
 別のコーナーにあった両手剣や片手剣を見ていて思ったのは、短剣にはないリーチが有る事だ。短剣の刃圏に敵を納めるとはつまり相手の懐に飛び込む必要がある。片手剣以上の超至近距離まで敵に肉薄するのだから、その危険性は両手剣などより格段に上だろう。そういう事を言い出したら遠距離武器……弓矢などしか扱えなくなる訳なんだが……
 そんな俺の発言に何を思ったのか、3人の男女は互いに視線を合わせると3人同時に振り返った。
「ンなモン慣れだ慣れ! 慣れなきゃ死ぬ、そんだけだ!」ルーカスさん、俺死にたくないよ……
「ルーカスさんの言い方は過激ですけど、平たく言えばその通りです。場数を踏んで慣れるしかありませんね」ツァクトさん、場数を踏む前に短剣ってチョイスはどうなんでしょうか……
「何事も試してみない事には判らないわよ。一度実践をしてみてから改めて武器を選び直せばいいじゃない♪」ヒエロラさん、最初の実践で死んだらどうすればいいんでしょう……
 3人とも楽観的な感想を告げるが、俺の恨めしそうな視線を受けてどうしたものかと再び顔を見合わせている。
「まっ、お前にゃあ仲間がいるじゃねえか。まずはそいつらに頼って戦い方を覚えるこったな! てか手前、パーティがお前以外女ってどういう料簡(りょうけん)だグルァ!! ハーレムか!? ハーレムなのか!?」折角割かし格好良く締めたと思ったのに台無しにするように喚きだすルーカスさん。
「そうですね。彼女達は頼りになると思いますから、慣れるまではどんどん頼っていくといいですよ♪ そうして親睦を深めるのも生活を良くする一歩ですし♪」
 ツァクトさんの言葉を受け、俺はさっきから沈黙を守っている3人組に視線を向けてみる。コロロはコクコクッと笑顔のまま頷き、逆月は鼻で嗤い、ライアは澄まし顔で俺を見つめている。……この反応だけを見れば頼りになりそうなんだが……
「――っと、そろそろ時間だわ。ルーカス、ツァクト、行きましょう? またね、アーク君。――良い夢を♪」
 投げキッスを飛ばすと、ヒエロラさんは2人の男を従えて武具屋を出て行った。俺はぼんやりと見送った後、「さて、武器を選び……」始めようかと思って振り返ると3人分のジト目が俺を見据えていた。「ど、どうしたんだ?」
「そっかぁ、アークくんはああいう女性が好みなのかぁ〜、そっかぁ〜」「まだまだガキだな」「アーク君の性癖を責めるつもりは無いが、大人の色香に惑わされて変な選択をしないようにね」
「…………ちょ、どういう眼で俺を見てんだお前ら!?」
 色々先が思いやられそうだと再認した。

◇――◇――◇

「……何だこりゃ」
 武具屋で1振650ムェンの短剣“ビズギナルダガー”を購入し、今度は防具を買うために徘徊していると、ふと衣装が並んでいるコーナーに辿り着いた。
 吊られている衣装は無数に有る。シャツやパンツを基本として、チャイナドレス、羽織袴、ナース服、ローブ、浴衣、セーラー服、白衣、ゴシックロリータ、メイド服、拳法着、ウェットスーツ、タキシード、着物、防寒着、水着、エプロン、軍服、法衣……数えだすとキリが無い程に、ずぅーっと衣装が連なっている。これだけ種類が豊富ならば誰かと被る事も早々無いだろう。先刻の変わったパーティのように。
「防具って言っても甲冑や軽鎧ばかりじゃないんだな。てか、お前らの防具も鎧って言うよりは服に近いもんな」
 ジロジロと3人の服装に視線をやると逆月に殴られた。グーで。
「いでぇっ!」頭に飛来した激痛に苦悶の声を上げる俺。
「人の体を舐め回すように見るなスケベ。変態か」頬に朱を差して逆月。
「ごめ……でもグーは無いんじゃない?」頭を摩りながら俺。
「頭蓋骨が変形してもいいか?」据わった瞳で俺を見据える逆月。怖いです。
「俺が悪かったから鞘から手を離して? ねっ? お願いだから頼むからホントガチで頼むよねぇ俺の話を聞いて!?」
 間。
「……よし、俺も防具は服にしよう!」
 頭蓋骨が変形する寸前まで殴られて俺の命のメーターが激減してるけど気にしない!
 俺は衣装の棚の上に掛けてある名札を見て、“制服”のコーナーへと足を向ける。3人の女プレイヤーも俺の後を追って付いてくる足音が聞こえた。“制服”のコーナーだけで棚一杯に無数の服が吊られている。セーラー服だったり学生服だったり運動服だったりと、学校関連の服装はここで全てが賄(まかな)えそうだと思える位に種類が充実していた。
「えーと、無いかナァ……」俺はハンガーに掛けられた制服を適当に漁りつつ目当ての代物を探す。
「アークくんって学生さんだったの?」
 不意に背後からコロロの声が聞こえた、その時。俺は目当ての服を見つけ、「いや、そこは秘密って事で」と誤魔化しつつハンガーに掛けられた1着の服を手にした。
 黒色の学生服。いわゆる“学ラン”と言う奴だ。因みに詰襟(つめえり)ではなく、ブレザーやセーラーでなければ一般の中学校に普及しているタイプの学生服。俺はその一式を手に3人を振り返った。
「俺――中二病が好きなんだ」
 3人それぞれの呆れた表情を見る事が出来た。……言っちゃ何だが、お前らよりマトモだと思うぞ、俺……
 補足すると“中二病”って言うのは、まぁ中学2年辺りで発症する事が多い、周囲から見てとっても恥ずかしい状態の事で、正確には病気の事じゃない。怪我もしてないのに眼帯したり包帯巻いたり、ありもしない特殊な力が自分に備わっていると錯覚したり、空想や妄想をさも現実で起こっているかのように話しちゃったりする事を、巷では“中二病”とか言うらしい。や、俺も詳しくは知らないんだが。
 とあるゲーム発祥のナイフに学生服と言う取り合わせも、周囲から言えば“中二病”扱い。そういうのを格好良いと感じる時点で俺も中二病なんだと思う。こんな歳になってまだそんな子供染みた事を言うのか、と言われたらぐうの音も出ないんだけど、好きな物は好きなんだからしょうがない。
 折角その取り合わせが可能なんだから、俺は中二病でこのゲームを遊ぶ事にした。……さすがに中二病な台詞までは恥ずかしくて出来ないけど……何が違うんだ? って言われても線引きが難しいんだよ。……てか俺は誰に言い訳してるんだ?
 そんな訳で。
〈寄生の死神〉、〈増悪の戦狂い〉、〈口先の傍観者〉、そして……〈新米の中二病〉のパーティの冒険が始まったのだった!
 ……現時点で既にマトモな冒険にはならないと判るのが悲しいな……とほほ…………

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