※この物語はP琢磨が綴った物ではなく、エイプリルフール企画として紫依琉がブログ内で綴った話です。
2章を読むにあたって、先にこちらを読む事を推奨します。
世界観的に有り得ないけど、ベル達の動向を監視カメラで読者が覗いてる風にしたかったのであえて描写を入れていません。読みにくかったら申し訳ないです。※


ベルの留守番日記


Neve「うぅ〜…どうしようべんちゃん…」
Vento「ふむ…困ったな……師匠たちにでも連絡が取れれば良いんだが…」
Neve「あ!!!べんちゃん!あそこあそこ!あの人たち!」
Vento「あー…前に師匠と一緒に居た…」
Neve「うぉるちーの知り合いならきっと大丈夫だよ!行こう行こうー!」



ベル「…で、現在に至る訳だけど…」
フォアン「ここが猟団部屋ってやつか。なかなか広いんじゃないか?」
ザレア「にゃー!あそこにアイルーが居るにゃ!」
ハリセン「ニャ?あんたたちが猟団長の言ってたお手伝いさんかニャ?」
ベル「そうだけど…あなたがハリセンネコ?」
ハリセン「そうなのニャ!」
ベル「じゃぁ奥に居るのが羽ペンネコね。あたしはベルフィーユ、長いからベルって呼んで。今日はよろしくね」
フォアン「俺はフォアンだ」
ザレア「オイラはザレアだにゃ!」
羽ペン「いきなりで大変だとは思うけどよろしくニャ!」
ベル「まぁ、あたしらは丁度暇してたから良いんだけど…その、ペットの世話ってそんなに大変なものなの?」
フォアン「広場を歩いてたら急にネーヴェに声を掛けられてペットの世話を頼まれたのには驚いたな」
ザレア「急いでたみたいにゃったから何にも知らにゃいのにゃけど、一体どんにゃペットかにゃ?」
ハリセン「ニャ?ネーヴェさんのペットのこと何にも聞いてないニャ?」
ベル「うん。詳しい事はあなたたちに聞けって言われて二人は早々に出かけちゃったわ」
フォアン「そもそも、お前達が居るのにどうしてわざわざ人にペットの世話なんて頼んだんだ?」
羽ペン「ニャ〜…」
ハリセン「ニャ〜…」
ザレア「にゃーん!!!わかったにゃ!!きっとネーヴェさんのペットってラーニャンにゃ!!」
ベル「出たわねラーニャンッ!一体なんなのその生き物ッ!あたし聞いたことも見たこともないんだけどッ!?って言うかそもそも、モンスターをペットにするなんて頭の悪い道楽貴族のすることじゃない!そんなことをするハンターなんて聞いたことないわよッ!!!」
フォアン「そうか?居ただろ、一人。ナルガクルガと一緒に居る奴が」
ザレア「師匠の師匠にゃね!」
ベル「あれはもう人間業じゃないわよ!ネーヴェはどう見ても普通の人間でしょ!!」
フォアン「いや、人は見かけによらないって言うし、もしかしたら…」
羽ペン「あの〜…見てきたほうが…早いと思うニャ…」
一同「………」
ベル「それもそうね。早いとこそのペットとやらの正体を暴いてやるわっ!」
フォアン「ベル、目的が変わってるぞ」
ベル「おっと」
ハリセン「ペットはそこのクエスト発着口から出てすぐ右の広場にいるニャ。ちなみに名前は“アッズッロ”っていうニャ」
羽ペン「行けばすぐに分かると思うから私たちはここで待ってるニャ」
ベル「おっけー、ありがとね。じゃぁちょっと見てくるわ」

…………。

ベル「ぎ…」
ベル「ぎゃああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
ベル「ちょっと!?フォアン!!あれどういうことよ!!!なんであんなのがこんなところに居るのよ!?」
フォアン「何でも何も…あれがアッズッロなんじゃないのか?」
ベル「んなわけないでしょ!!!どう考えてもおかしいじゃないの!!…あっ!も、もしかしてアッズッロは…こいつに食べられちゃったんじゃないの…!?」
ザレア「にゃ〜?ベルさん、首のところに首輪がかかってるにゃ!」
ベル「…え?」
ザレア「うにゃにゃー…しかも、アッズッロって書いてあるにゃ」
ベル「えぇっ!?…ってことは…」
フォアン「こいつがアッズッロってことだな」
ベル「なんであんたはそんなに冷静なのよ!だってこいつ…どう見ても…」
ザレア「蒼いリオレウスだにゃ!!!カッコイイにゃ!!!」
ベル「……」
フォアン「エルと一緒に狩りに行ったときに出会った桜色のリオレイアを思い出すな。……ん?ベル?」
ベル「…し、信じられない……リオレウス…しかも蒼いリオレウスを…ペットにしてるなんて…」
ザレア「にゃにゃ!!ベルさんが真っ白ににゃっちゃったにゃ!!」

◇――◇――◇

ハリセン「あ、おかえりなさいニャ。さっき酷い悲鳴が聞こえたけど大丈夫だったニャ?」
ベル「大丈夫な訳ないでしょ!!なんであんなのが居るのよ!!」
フォアン「でもこれで、わざわざ人間に世話を頼んだ意味が分かったな。アイルーじゃあいつに食べられるかもしれないし」
羽ペン「皆さんは大闘技会って知らないニャ?」
ベル「大闘技会?」
羽ペン「捕獲したモンスター同士を戦わせるって大会ニャ。それで最近はモンスターをペットにして大会に出場させるハンターが多いんだニャ」
ベル「何よそれ!?そんなモンスターの命を弄ぶような大会があるっていうの!?」
羽ペン「もちろん、命に支障がないようにギルドが監視してるニャ。危なくなったら強力な麻酔薬でモンスターを眠らせちゃうのニャ」
ベル「だからってそんな…」
ハリセン「でもネーヴェさんは大会には参加してないのニャ。ただ、アッズッロを捕獲した時に何か感じるものがあってペットにしてるらしいニャ」
ベル「…ふぅん…」
フォアン「なぁ、ギルドが正式に取り仕切ってる大会なら、ペットにしたモンスターの世話とか管理とかもやってるんじゃないのか?」
羽ペン「最近、アビオルグとタイクンザムザっていう新種のモンスターが発見されて、ギルドはその生態調査のほうで忙しいみたいニャ」
ザレア「オイラも初めて聞く名前にゃ!!一体どんにゃモンスターかにゃ?」
羽ペン「うーん…そうニャねぇ…」


◇――◇――◇


Neve「は〜…すっかり遅くなっちゃったねぇ…ベルちゃんたち大丈夫かな?」
Vento「どうだろうな…ベルさん達にペットについて説明してなかっただろう?きっと驚いてると思うんだが…」
Neve「あ、忘れてた!!なんで言ってくれなかったのー!?」
Vento「急いでたし…声かけたの私じゃないからな」
Neve「もー!いじわるー!!」 Neve「…たっだいまー!皆いるー?」
ベル「あ!やっと帰ってきたわね!!」
Vento「ただいま戻りました。ご迷惑をお掛けして申し訳ないです…」
ザレア「全然迷惑にゃんかじゃにゃかったにゃ!!むしろオイラは楽しかったのにゃ!!」
フォアン「あぁ。最初は俺も驚いたけど、貴重な体験が出来て良かったと思ってる」
ベル「あたしはザレアがアッズッロの背中に飛び乗った時には心臓が止まるかと思ったわよ…」
Neve「ザレアちゃんアッズッロとそんなに仲良くしてくれたの?ありがとー!」
ザレア「お礼にゃんていらにゃいにゃ!オイラ、アッズッロともっと仲良くにゃりたいにゃ!また遊びに来てもいいかにゃ?」
Neve「うん!むしろ大歓迎だよ〜!」
ベル「そういえばネーヴェ、今朝会った時にあたしになら任せられる気がするって言ってたけどどういうこと?ザレアの方がよっぽど上手くやってたんだけど…」
Neve「うゅ?…んーとね、ベルちゃんになら任せられるって思ったのはねぇ…」
ベル「うん」

Neve「ねーべと髪型が似てたからだよ?」

一同「……」
ベル「えっ!?か、髪型!?」
Neve「うん。だってベルちゃんの髪型、ナナストレートでしょ?それに髪の色も似てるし」
ベル「そんな理由であたしはあんな死ぬ思いさせられたって言うのっ!?」
フォアン「まぁまぁベル、いいじゃないか。ハリセンネコと羽ペンネコもいいやつだったし、俺は楽しかったぞ?」
ベル「楽しいとか楽しくないとかそれ以前の問題よ!!ウォルトが常識人だったからメゼポルタの人ってだけで油断したわ…」
Vento「じゃあ…お詫びといっては何ですが、お礼としてこれを受け取ってください」
ベル「えっ!?何!?お金!?」
フォアン「ベル、涎」
ベル「おっと、じゅるり」
Neve「3人だから、皆に桜チケット10枚ずつだよ〜」
ベル「これって、この前檻夜のアフロの中にあったポルタチケットじゃないの!?30枚で…150万ゼニー!?ぐふ、ぐふふ…」
Vento「ほう、檻夜さん…あんなところにポルタチケットを…お金に困ったら毟らせてもらおう(ボソッ)」
フォアン「ん?ヴェント今何か言ったか?」
Vento「いあいあ?何でもないですよ?」
Neve「ほほー…おりぴょんのアフロって貯金箱にもなるんだねぇ!あ!この前ね、おりぴょんのコウモリさんがアフロから飛び立つところ見たんだよー」
Vento「巣にもなってるのか…」
ザレア「にゃにゃ〜…ベルさん、目がお金のマークににゃったまま固まっちゃったにゃ」
フォアン「ザレア、ベルは今遠いところへ旅に出てるんだ。そっとしておいてやろう」
ザレア「わかったのにゃ!」


今日も雪風とベル一行は元気元気。

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