報われる恋だけが幸せだとは限らない。

と、俺はおもっとる。


『白石!!相談あんねんけど…。』


そうやって明るく俺に話しかけてくる
コイツの好きな奴が俺やなくて
謙也やったとしても、相談事があるたびに
俺のとこにひょこひょこやって来て
話せるやん。


「なんや。言ってみぃ？」


『いっつもありがとね。』



優しく話しかけると
優しく返事が返って来て、
いつもみたいに話がはじまんねん。



こんな大切な時間。
尊い時間を
俺が気持ちを吐き出すことで
壊したくなんかない。



好きな人の幸せを願うのも

一つの幸せやと思うで？



2013/03/09　　完成

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