叶えてみせるよ、君の願い (謙也)

『ウチな、星が欲しい!!』


「その願いは、絶対俺が叶えたる!!」










小さいときにユリとした約束覚えとるか??


















「ユリ〜〜。宿題見せてや!!」



幼馴染のユリ。昔は素直で可愛かったんやけど((

今じゃ。








『ウザいで謙也。宿題は自分でするもんや。ちゃんとしー。』





こんな調子で…


まるで…






財前見たいやな。










『ぁ!!財前くんやん!!元気にしてる??』






ついでに言うと、あいつは最近財前がお気に入りで、
見かけると直ぐに話しかけるんや。






「あ。まぁ。それなりっすわ。」





財前も満更でもない感じやし…

このままやと…






い、いや。そんなことは俺がさせへん!!


ユリの夢を叶えるんは俺やねん。













「あ。今日は、ユリさんに話あって来たんスわ。」







は?



まじかいな。







『話?? まぁ別にええけど?』







そのまま立ち去って行く二人。













「謙也。このままでええんかいな。」



白石・・・






「べ、別にユリがええなら・・・」






「強がっても何もでぇへんで。」






昔から仲ええ白石には、なんでもお見通しってか。





「俺、ちょっと行ってくるわ!!」




















財前のことやから、きっと空き教室に居るハズや。


今の空き教室…








あそこしかない!!















「―――――――気持ち気  て――――。」





『うん。』








予感的中や、二人の声が聞こえる。














「告白して――――











告白やて!?!?













「先輩。すk「ちょっと待ち―――!!」






我慢できへんくなってつい飛び込んでもうた・・・







『謙也!!何しに来てん!!?』





「ユリ!!あの時の約束、俺はまだ忘れてへんで。
  ユリの願いを叶えるんは俺や。その席は誰にも譲らへん。」











『あのときって…』






「ユリが"星が欲しい"って言うた時や。」












"覚えとったん?"とユリが呟く。

忘れるわけない。





小さかった俺たちやけど、あの時、もうひとつ二人で約束した。



"大きくなったら、二人でケッコンしよな!!" "うん!"






あの時のことは...






「ユリ。もう一回言うで。
  俺と、結婚してださい。」











多分、俺今真っ赤やわ。



こんなにまじめに告白したん初めてやし。











前を向くと、俺と同じくらい顔を真っ赤にしたユリが





『結婚は早いけど、付き合おう。』








そう言って手を握ってくれた。






俺には、"おおきに。"と返事をするんが、精一杯やった。





でも、絶対に





2011/12/01   完成

- - - - - - - - - -
感想は、お気軽に Mailからどうぞv(o´∀`o)v



[back]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -