君だけに見せる素顔(財前)

「先輩、まだっすか。」



ツンツンした声で私を呼ぶ光。




『もうちょっとだから、待っててね。』




ブスッとした顔が、何時もの光のカッコ良さとは
正反対の可愛さを出している。



ツンツンしてる割には、結構カワイイところもある。



甥っ子さんの世話をしてるからかな??










『終わったよ!!』




「ほな、帰りましょ。」





委員会の仕事があった私を、部活が終わってから迎えに来た光は、

結構待ちぼうけて居たのか、すぐさま立ち上がる。





「はい。」



そう言って差し出したのは、光の手。







意外とデレた部分もあって、帰るときは何時も手を握る。


「はよしてください。」



これは、照れ隠しの言葉。






付き合って2カ月ぐらいだけど、
だんだん光がどんな人なのかも、把握できるようになってきた。








「今日は、善哉食べに行きますからね。」




好きな食べ物が善哉だって知ったときも意外だと思った。





『うん。いいよ。』





テレビで言ってたけど、善哉は、“みんなで幸せを分けあう”って
意味があるんだって。




『光は、みんなに幸せを分けてるんだね。』



「先輩何言ってますの??」




『ううん。独り言。』







私の独り言に反応してくれるところも、
意外と甘党なとこも、
ツンツンしてるくせに心配性なとこも。


全部含んで私は光が好き。










「先輩。あーん」


『ん?? あーん。』




こうやって食べさせてくれるのも・・・







「顔赤いですけど、照れてるんとちゃいます??ww」




『良い雰囲気だったのに・・・。』



「からかい甲斐がありますから。」








Sなとこも、もちろん大好き。












私だけに見せる君の素顔をこれからももっと見せてね。






2012/01/15

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