『いつか』のはなしをしよう (跡部)

『何時かさ、2人で海外とか行ってみたいよね。』



「俺様は、何時かの話は嫌いだ。」



『別にいいじゃん。』



「何時かの話をするぐらいなら、今から行動する。」





そう言った跡部は携帯を取り出した。





『(`∀゚´*)。 何時か行こうって言っただけで、
  今、行きたいわけじゃないよ!!』




「でも今、行きたいと言ったじゃねーか。あーん?」





『ゴメンゴメン。ジョークです。ただの冗談。』





跡部に何時か行こうって言うと、必ず今動こうとする。

別に、嫌じゃいけど・・・






今、学校だし。

此処、生徒会室だし。





今からは、どう考えてもダメだろう。



















「いつ行きたいんだ。」



『はぃ?』




跡部は、私がボーっとしてるときに限って、
 よく話しかけてくる。



狙ってんのかコイツ・・・





「お前の顔芸はいい。」






ヤバい。冷静に突っ込まれると、返し方がわからねーよ・・・
ってか、何時の間に私、顔芸してたんだろう??









『ところで、さっきのは何だったの?』






「はぁ。」




跡部様のため息。


呆れられてんのね私。







「だから、何時行きたいんだ。海外に。」





『うー。』


海外の話、続いてたんだね。





『いつか。 大人になったら2人で行きたい。』




「大人になるまで、一緒に居ねーかもしれないんだぞ。」





『酷いね跡部。私とは別れるつもりかい?』




「別に。もしかしたら、いつか別れるかもしれないといってんだよ。」








『むふふ。』



「何笑ってんだ。」







ついつい、笑みがこぼれてしまう。



跡部って、カワイイところあるんだよね。









『いや。今さ、自分で何時かの話をしたじゃん。(笑)』




「!!!!」





跡部の、はめられた時の顔が可愛すぎる。









『ぃダダダダダ。』


笑っていると、突然跡部が私の頬をつねり始めた。








「ユリ。お前、最初からこれが狙いだったのか。あーん?」





『へふに、ねひゃったわへじゃなひよ。(別に、狙ったわけじゃないよ)』


「ふんッ。」




拗ねた。

跡部が。



抓る攻撃が終わったのは良いけど、拗ねられるのは困る。

跡部は、拗ねると何も言わなくなっちゃうからな〜。







『・・・跡部?』




「・・・・・・・」





『機嫌直してよーー。一人じゃ寂しいんだけど。』















「・・・・・・“何時かの話”は嫌いじゃない。」




『嫌いって言ってたじゃん。』





「前言撤回だ。 嫌いじゃねー。」









(ノ∀`●)カワイイ奴め。




『分かったよ・・・・・。
        じゃあさ。』




「なんだよ。」









『いつかの話をしよう。』








2011/12/30   完成

- - - - - - - - - -
感想は、お気軽に Mailからどうぞv(o´∀`o)v



[back]
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -