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見つめさせて(芥川)

「木陰で休もうよ」と言われるまま、付いてきた矢先
気持ちよさそうに寝てしまったジロちゃん。

まるで子犬の様だと毎回思う。




そんな子犬が寝ているのを、
起こす主人の気持ちってこんな感じなのかな…
なんて思ったり。




連れてこられてから、30分程経ってから声をかける

『ジロちゃん、おはよう。』


「う〜ん…」



先ほどまでは、こちらを向いて寝ていたが
寝がえりをうったので、私に背中を向けている。




(部活始まっちゃうな…)

一番の不安は、そこだったりする。



遅刻すると、跡部さんに怒られちゃうから。(ジロちゃんがだよ!!)

本人は全く気にしてないみたいだから
良いと言えばいいのかも知れないけど、私は違う。

寝ているジロちゃんも好きだけど
テニスをしているジロちゃんはもっと好き…





『まいったな。』






でも





「コスモスちゃん…」





寝言でも、そんな風に名前を呼ばれるとドキッとしちゃう。




そんな、可愛らしいジロちゃんをあと少しだけ。
あとちょっとだけ、見つめさせて?



2012/05/05  完成 Happy Birthday

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