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ちょこっとだけ甘い。そんな恋物語にしたいな(白石)

『・・・・・・。』



絶賛数学のお勉強中。

と言っても、中3までに習う範囲は終わったから
プリント自習の様なもの。



『分からん・・・。』





中2の範囲だと言って配られたプリントが私の前に1枚。
全くと言っていいほど分からない。




こんなときは聞くのが一番!!





『ユカリちゃん!!』



私はもちろん彼女のところへと行く。






「また分からへんの??」



少しウザったそうな顔をするユカリだか、
何時も、丁寧に教えてくれる。






「どこなん?」



『此処。』






私がユカリに習っていると・・・







「ヒヤシンス。また分からへんで渡海のとこ来とるん??」





白石。





『それで、どうなるん??』



「此処は、」







2人で軽く無視。




ユカリの前の席の白石は、私が聞きに来るときに
ちょくちょく話しかけてくる。




別に嫌じゃないけど・・・。









「此処はこーなるんやで〜〜。」




そう言って、プリントに落書きを始める。




『落書きするな――。バカっ!嫌い。』




少し茶化すように言って、プイッとそっぽを向く。




「ほら〜。邪魔せんといてや。コスモスに嫌われるで?」



ユカリも地味に乗っかってくれる。






そうすると白石は、



「ヒヤシンス〜〜。嫌いとか言わんといてや〜。
     バレンタイン期待しとるんやで?」



な〜んて言ってくる・・・。








ヤバい。

なんか白石にそんなこと言われると・・・





ドキドキするんやけど!?





『ホントは嫌いじゃないし・・・。
  受験勉強が無事に進んでたら、あげるよ。』





ちょっとだけ、ツンとした言いかたで
約束を交わしてしまった。




「マジか!?楽しみやわ〜〜。」





きっとニコニコと笑ってるんやろうけど、
白石の顔が直視できない。


どうしよう?!










ちょっとだけ走り出した、君と私の恋。
そんな2人の恋はちょこっとだけ甘い。



2012/02/06 完成

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