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デート行こ(四天)

財前ver.



『ねぇねぇ、光。 突然で悪いんだけどさ、デート行こう。』



「は?嫌っすわ。俺、忙しいですもん。」




語尾!!

語尾に“もん”って(ノ∀`●)
萌える・・・。







「先輩。顔キモいっすわ。部活あるんで。じゃぁ。」





『え!!ちょっと、まってーな。』








私が急いで追いかけると、目の前でふと立ち止まる光。







「じゃあ。」



と言って、不敵な笑みを浮かべる。









『嫌な予感…。』






「先輩から、キスしてくれたら行きますわ。」





『やっぱりな。』







そう来ると思ったで・・・。





『今回だけやからね!!』



「どうだか?」






『う〜〜〜〜。』









役1時間後、キスに成功しました。
















白石ver.




「な、コスモス。デート行かへん??」





『嫌。』





「寂しいやっちゃな〜。そないに一言で返事せんといて〜や。」




『だって、あたし・・・。蔵とだけはデートした無いもん。』









「自分、結構酷いことをサラリと言ったで。」




『別に、あたしは蔵に好かれなくても良いから。じゃあね〜。』







「あ!! 置いてかれたわ。」




「ドンマイ白石。コスモスは無理やて。」





「謙也には言われたない。」


「酷いで。 でも、白石嫌われとるやんけ。」




「俺、もっかい行ってくるわ!!」







そう言って去って行った白石。

また玉砕やで〜〜。(笑)
          BY謙也













謙也ver.




「あ、あのさ。」



『謙也キモい。標準語とか使わんといて。』






「えッと・・・。」




『口ごもるんもキモい。』








「今度の日曜に、どっか行『あたし、ドリンク作りに行くから。用件は後でね。』








「行ってもうた・・・。」







セミロングの髪を靡かせながら、歩いて行くコスモス。


「誘ってへんし・・・。」






自分のヘタレさに初めて絶望したわ。(((ヘタレちゃう!!








『あ!!』





歩いていたコスモスがふと振り向く。






『謙也!! 次の日曜なら空いてるで〜〜。』





ニコニコと笑いながら、大声で叫ぶ。






「聞こえてるやん。」


ちょっとだけ愚痴ったのは、あいつには内緒や。







「おおきにーーー。」





部員全員に聞こえるような声で、約束を交わす。




「みんなが認めるカップルになって見せるで!!」



それが俺の今年の目標や!!















小春ver.


『こーはるちゃん。』



「ぁ!コスモスちゃんやないの〜。どないしたん?」




『えっとさ、今度さ・・・。』




「ヒヤシンス、ウザいで。はよどっか行けや。
         俺と小春のラブラブタイム邪魔するな!!」




『一氏、五月蠅い。今考えてんねん、ちょっと黙っといて!!』



「はぁ?なんやと?もっかい言ってみ!!」




「まぁまぁ。落ち着いてぇな。ユウ君はちょっと静かにしといて。
  それで?コスモスちゃんは何の用なん?」







小春ちゃんの優しさが心の中に染みわたる。
(一氏は邪魔やけど・・・)




「顔に出てるで、自分。」

「ユウ君!!」






『えっと、今度の部活が休みのときにな、
どっかに一緒に行かへんかな〜って思って。』




「ホンマ?! 嬉しいわ〜〜。それなら次の部活休みのときに
  一緒に遊園地行こな〜!!」




『うん!!約束だからね。』




「小春浮気か!!死なすど。」



「一氏は黙っとき!!」


「・・・・。ゴメン。」







やったね☆

小春ちゃんとのデートが決定!! 次の休みが楽しみやわ〜。














一氏ver.


「あんな、ヒヤシンス。」



『?? どないしたん? 顔、めっちゃ赤いで。熱あるん??』




そう言って俺のでこを触ってくるヒヤシンス。




「わぁぁぁぁ!! 触るな、ドアホ!!」



『!!! そんなに急に怒鳴らないで。ビックリするから。』







俺が急に怒鳴っても、笑顔で返してくるコイツは、結構手ごわい・・・。






いや!
今日こそヒヤシンスをデートに誘うんや!!








「今度、USJ行こう・・・。」



自分で言っときながら、恥ずかしすぎで顔をバンダナで隠す。






『え?? 何処に行くの?? ゴメン全然聞こえへんねん。』









悪気が無いのは分かってる。

でも、今のは酷いで・・・。

俺、結構勇気出してんねん。







「だから!! USJ行こうや!!」





さっきの3倍以上で話す。 絶対聞こえてるで。








『いいよ。 ユウジとならね(笑)』




ヒヤシンスのチャームポイントでもある向日葵が咲いた時のような笑顔。


俺は、この笑顔が見たいねん。









『あとさ。』





思い出したような口ぶりとは裏腹に、悪戯っ子の様な顔で俺を呼ぶ。





『さっきはごめんね。ユウジの誘い聞こえてたんやけど、
もう一回聞きたかったから聞きなおしちゃった。』








・・・・・・・・。


言葉がでぇへん。






小悪魔な彼女は今度俺とデートです。















遠山ver.



「なぁなぁ、姉ちゃん?」



『どうしたの金ちゃん。深刻な悩み?』



「う〜ん。深刻っちゅうよりも、意味が分からへんねん。」





そう言いながら、考える人のようなポーズをとっている金ちゃんは可愛かった。



金ちゃんは、言葉の意味が分かんない時なんかは、あたしに尋ねに来ることが多い。

もともとは、部長の蔵リンの仕事だったらしいけど、
マネージャーのあたしが来るようになってからは、
よくあたしの処に来るようになった。






『あたしに分かることなら、答えるよ。』




「ホンマ!!」



このときの金ちゃんの顔のかわいらしさ!!

見せたいぐらいです。




キラキラと光っている瞳には、闇を知らない子供を思わせます!!





『うん。』



だから、この仕事は結構気に入ってる仕事の一つ。






「えっとな。“デート”って何なん??」




『・・・・・・・。デート。』






デートね〜。

付き合ったこと無いから、デートってしたことないしな・・・。






「お。金ちゃん、今日もコスモスに尋ね事か??」




『謙也。』



「おん!! 今日は“デート”について聞いてるんやで〜〜。」




「デ、デート!! 難しい質問来たな・・・。」


『うん。なんて言えば良いのかな??』



「言うより、金ちゃんとデートすればええんとちゃうの?」


『え?!金ちゃんと??
  只の遊びにしかならへんし。』


「デートなんて、もともと遊びやん。行ってこい!!」






『・・・・。無理やりやで。謙也。』






「それで!!“デート”ってなんなん??」




『えっとね、2人で遊びに行くの。 4人とかもあるけど・・・。』



「分からへん!!デートしよや!!」




「ほら、言わんこっちゃない。金ちゃんから言ったで。コスモス、行って来い!」




『う〜。 そうだよね・・・。』








渋々、ではないけど・・・



金ちゃんと居ると、疲れそう・・・



ゴンタクレって言われとるぐらいだし。




ま、良いか。楽しそうだし。





『金ちゃん。あたしとデートしようか!』




「ホンマ?? ワイ、姉ちゃんのこと好きやねん。めっちゃ嬉しいわ〜。」



「衝撃告白やな。」




『どっちと捉えるべきでしょうか?』









「う〜〜ん。」





唸る謙也。




「友だちとしてってことにしとき。」




唸った結果が、普通の答えって・・・。




『そっか。なら、金ちゃんとのデート楽しんできます〜。』










「デート。デート。」



嬉しそうに踊っている金ちゃんを見ると、

だんだん、デートが楽しみになってきた。





『楽しい1日になると良いね。』


「うん!」






2012/01/07  完成

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