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運命って信じる?(佐伯)

運命なんてあり得ない!!

自分の人生は、自分で作っていくのよ。


















ヒヤシンスコスモス。

只今、学校に向かって猛ダッシュ中です・・・









『ちょっと待って―――――!!!』
「待ってください!!!」




校庭中に、情けない2人の声が響き渡った。









ガチャンと音を立てて校門が閉まる。





『ギリギリセーフ。』




かなりの息切れしている私。


こんな時は、部活しておけばよかったと思う
(遅刻しなきゃいいんだけど・・・)




そんな私の隣には、






「間に合ってよかったね。」




なんて、清々しい顔で言ってる少年が1人。









(誰だ???)







そんな風に思っていると、彼が急に。

ハッとした表情になる。









「もしかして、俺のことわかんない? 

それはそうだよね。ヒヤシンスさんは、転入してきたばかりだし。」






一人で納得してる。



確かに私は、家庭の事情ってやつで、つい先日ココ、

六角中学校に転入したばかりだけど・・・









『あの。御免なさい。私まだ、名前とか覚えてなくて・・・』





一応謝っとくと、

彼は、優しい笑顔を向けてくれた。









「気にしないで。来たばかりの時は、わからないことも多いと思うし。

俺は、同じクラスの、佐伯虎次郎。よろしく。」






『私は、ヒヤシンスコスモス。よろしくお願いします。』





そのあとはもちろん、2人で生徒指導の先生に怒られました・・・






















―――――――――数年後・・・




『虎次郎!!ちょっと来て〜。』



「コスモスどうかしたのかい?」





『結婚式の事、早く決めとこうと思って!!』




ニコニコと、笑いながら私のほうに来てくれる、私が愛する人。



「俺も、今そう思ってた。」



そんな一つ一つの言葉は、昔から変わってないよね。









あの時、私が転校していなかったら、

あの日、2人が遅刻していなかったら、

あの日、貴方の誕生日じゃなかったら・・・




もしもを考えると、今の貴方と私は、ココにいないかもしれない。






そう考えると、私は運命を信じてしまう。


貴方は、運命を信じる?












2011/10/01   HappyBirthday♪

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