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狙いは・・・・(千歳)

あたしは、千歳のことこんなにも思ってるのに・・・・






千歳は????


千歳は、あたしのことどう思ってるの??









折角気持が通じ合って、毎日が楽しくなるって思ってたのに・・・




これなら、前の方がよかったのかも。









『はぁ。』




「??コスモスがため息なんて珍しいなぁ。」







あたしのため息に反応したのは、白石。

同じクラスで、隣の席。

しかもあたしは男子テニス部のマネージャー。



誰かが仕組んだんじゃないかって思うぐらい、白石とは共通点が沢山ある。










『千歳がね・・・』




あたしがそう言うと、
白石は、ニヤニヤしながら。







「なんやねん。ノロケなら俺聞かへんで〜。」



そう言いやがった。






ノロケてるんなら、こんな暗い顔はしてないよ!!


そんな、あたしの心の叫びが聞こえたのか、










「そんな顔して、ノロケは言わんよな〜。」




と、付け加えた。








「どないしたんや?」







こう聞くときは、本気で心配してくれてるとき・・・






『あたしさ、千歳と温度差あるんかも・・・?』





「疑問形で言われてもな〜。でも、俺一つだけしっとることあるで。」






『!!千歳??』





白石の後ろに、今日は学校に来ていないハズの
千歳が立っていた。








「コスモス。こがんところで、道草くっとらんで、はよ俺んとこにきなっせ。」






ニコニコとして、そんなことを言う千歳を見ていると、
なんだか自分が悩んでいた事が、とてもちっぽけに思えてくる。








あ〜。。



これが千歳の狙いなのかもしれない。









『ちとせっっっ!!』





そう言って千歳に抱きついた。








千歳は変わらずニコニコとしていた。



多分、白石もニコニコしてると思う・・・













2011/09/23/  完成




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