short




思考停止な程にストレート(謙也)

「環境権というのはな・・・・」


あ〜〜。


子守唄だ。






なんでだろ・・・

 公民の授業は、“どうぞ、寝てください”って私に言ってるようにしか、
考えられない。






『・・・・・zzZ』













「コスモス。おきいや。」






う?





謙也???







『ふぁあ・・・』






「寝ぼけとるんやないで。」







うん???




『今、何時??』







「夕方の5時や。」







ニコリともせずに謙也は言う。






・・・・・5時???







『って!!部活あるじゃん!遅れた!!』




ヤバい!部活にマネージャーが遅れるなんてッッッ。








「あ。白石には、俺とコスモスは休む言うとったで。」







『あ〜。ありがと。』







助かった。 





・・・・・・ってなんでやねん!






『私はいいけど、謙也は、ちゃんと部活行かなきゃ!』







大事な大会前なのに!!









私がそう思っていたのに、謙也は



「別に、ええんや。」







その一言だけを言った。








そして、唐突に




「ほな。今日は2人で帰るで。」





と言い放つ。




『え??』







部活のマネとしても、クラスメイトとしても、

仲のいい方だったけど、一緒に帰ろうなんて誘いは、初めて・・・







でも、





「イヤか??」







そう尋ねてくる謙也が、寂しそうな顔をするから、







『別にいいよ。』







そう答えた。









『・・・』



「・・・」









気まずい。



さっきから、謙也が何も喋らない。




珍しいこともあるものd((






「コスモス。ちょっとだけ、真面目な話やで。」






そんなことを考えてるときに限って、謙也は話しかけてくる。






真面目な話か・・・・







『うん』





少しワクワクしながら、次の言葉を待つ。















「俺、コスモスが好きやねん。」









・・・・・






思考停止。







ウソやん。



へたれやで。



私に告白なんてするはず無い。



しかも、めっちゃストレート。


ド真ん中。









そんなバカなことを考えつつ、恐る恐る謙也を見ると。







真っ赤な顔して、こっちを見てた。






夕日に照らされてるのか、恥ずかしくてなのか、よく分からない。





でも、

きっと、





少しどころじゃ無く、




物凄く真面目なんだ。









返事は決まってるよ。





ありがとう。謙也。

私も好きだよ。




謙也のように、ストレートに言うのが私には、恥ずかしすぎたから









『おおきに。』









慣れて無い関西弁で“ありがとう”の返事をした。














2011/09/09 完成

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