小説 長編 | ナノ



Third contact



澄み渡った空。
まるで、私がマネージャーになるのを応援してくれているようだと
自分自身を励ましながら、テニス部が毎日汗を流している
テニスコートへと足を運んで行った。




「おぉ!マネ希望の子ね?」

そう明るい調子で言ったのは、テニス部の部長。
とても気さくな人なのだろうと思わせる特徴的な笑顔。



『あ、はい。』


でも、流石3年生だ。存在感がものすごくある。






「じゃあ、今日から頼んまっせ。」

そう続けて言い、私に1枚の紙を渡す。




急いで書いてくれたのか、殴り書きで
“男テニマネージャー仕事一覧”という題名で、
マネージャがするべきことが書き連ねてある。




『!!!!』


その中でも、私を驚かせた仕事が1つ。


穴のあくほど見つめた仕事内容。

“1日1回は男テニ部員と話す” と記されていた。


横には“人数多いから大変やろけど、部活の時にでも話さんね。”と
カッコ書きで書いてある。





『どーしよ…。』


千歳先輩と話すんだよね?

緊張して話せないよ…







他の仕事を淡々とこなしている最中もそのことが頭から離れなかった。
踏み出した一歩は、とても大きな一歩でした。

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