小説 長編 | ナノ



Second contact

『新人マネージャー募集!!』



いつも通る階段の踊り場に
今までになかった、マネージャー募集の
紙が貼ってある。






「テニス部みたいやね。」



物理室へと一緒に行こうとしていた
名無しが呟く。






実を言うと、一番気になっていた部分が
そこだった。





「バラ、テニス部のマネージャー
しようと思っとっと?」


『迷っとると…』







マネージャーになれば、きっと千歳先輩に
私の存在を気づいてもらえる。



でも、名無しとの時間が急激に
少なくなる…









「そんがん顔しなさんな♪
バラが、マネしたいって言うとなら
ウチは、応援するばい!!」







名無しは、まるで私が思っていたことが
分かったかのように、そんなことを
笑顔で言ってみせた。












親友にも明かしていない恋心。
自分で一歩踏み出しました。




2012/05/10

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