Fast contact 「桔平!!今日の練習はなんばすっとね?」 ふわっとした空気が私の隣を通る。 「おぉ千歳。今日はまだ決めとらんばってん、どうかしたとね?」 橘先輩と話しながら、前を歩いて行ってしまう。 身長が194pもあるとは思わせない雰囲気。 その雰囲気は、九州二翼と呼ばれるテニスプレイヤーだとは思えない。 でも、テニスをしている姿は誰よりもカッコ良くて、 素敵で、人が違うんじゃないかと思ってしまう程勇ましい。 『千歳先輩…』 きっと、校内の誰が見ても、 彼のことを見つけることが出来る。 かくれんぼには不向きだけど、 高いところの物をとるには誰よりも有利だろう。 入学式の日に、彼に一目ぼれをしてしまった。 偶然とゆう名の必然。 人生の中で、ホントにこんなことあるなんて 思っても見なかった出会い。 「バラ!!何ボーっとしてんの!? 廊下の真中で立っとったら迷惑ばい!早よ行こ!!」 名無しに急かされて、自分たちの教室へと急ぐ。 間もなくチャイムが鳴る。 先輩、また廊下で会いましょう。 貴方への思いは日々募るばかりです。 何時か気付いてくれると信じています。 2012/05/05 - - - - - - - - - - 感想は、お気軽に Mailからどうぞv(o´∀`o)v |