侑士side 「お譲ちゃん、だいじょぶやろか・・・。」 バラちゃんのことが、心配でならん。 岳人が抜け駆けして、勝手に2人で丘まで遊びに行くからいけんかったんや。 崖からバラちゃんが落ちるという。。。 最悪や。 ケガは軽かったものの、医務室で今も寝ている。 「俺、バラの様子みてくる!」 心配なのか、岳人が急ぎ気味にコートから立ち去ろうとする。 「そないに心配なら、今は黙って練習しときや。バラちゃんが心配なんはみんな同じや。 それに、医務室には樺地と跡部が居るさかい。大丈夫やろ。」 俺だって心配や。 それは、他のレギュラーも同じやし、テニス部全員が思っとることや。 今は。今だけは、跡部に任せるんがいいと思う。 少しすると、跡部が戻ってきよった。 「レギュラー陣全員集合!」 今日は、ちょっと様子がおかしいで。 予感的中や。 俺の予感は嫌な時だけよう当たる。 俺たちにとって、凄くショックな出来事を、跡部の口は軽々しく言い放った。 「バラが記憶喪失になった。」 世話は俺がする。と続けて言った。 (俺の事も覚えてへんのやろか。) 記憶喪失と聞いて一番最初にそう思った。 きっと、他のみんなも同じように自分の事は・・・と思っただろう。 - - - - - - - - - - 感想は、お気軽に Mailからどうぞv(o´∀`o)v |