小説 長編 | ナノ



儚く消える


『あっっ』

カレンダーを見て、ある事に気がつく。




『今日で、恋人期間は終りなんだ。』





少し寂しい。元々好きだったわけではないけど。




けど・・・・・



≪バラ!!学校遅れちゃうわよ〜。≫




そんなお母さんの声に、ハッとする。




うそ!!もうそんな時間!?  急いで行かなきゃ!








『行ってきまーす!』





急いで家を出た。



(この時間なら、歩いてもギリ間に合うかな。)





そんな事を考えていると。





(あっ。  雅治。)





横断歩道で止まっていると、前の方に雅治が見えた。






青に変わる信号。








『まさはるーーーーー!!』



そう言って彼を呼びながら走る。



(ブン太の事全部話してしまおう☆)




そんな事を想いながら。







こちらを見た彼は、血相を変えて




「バラ!!!!!」




と私の名前を呼んだ。










ドンッッッッッ






鈍い音が路上に響く。










私の意識は、そこで行った―――――――

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