小説 長編 | ナノ



05(バラ目線)

つ、つかれたぁぁぁ―――――。

あれからずっと走って、気がつけば目の前に、神社があった。








『あっ!』

ある看板が目に入った。

第××回夏祭り 8月25日







もう、そんな時期なんだ〜。

今年は、不二先輩誘って行こぅ……








駄目だ。迷惑って言われたんだった。



思いだすと、胸のあたりがキュッてなる。
泣きそうだよ。















『ふぇ〜〜〜』

思いだせば思い出すほど、涙が止まらない。








大スキだった。

テニスをしている時も、みんなと話している時も、私に向けてくれる笑顔も。





どんな仕草も、どんな会話も、私の中では大切な思い出。
そんな大好きな先輩にサヨナラだ。








『ヒック。ふぇ〜〜。』


≪どうしたの彼女。彼氏に泣かされちゃった??
そんな奴なんてほっといて、俺たちと遊ぼーよ☆≫







『いやだぁぁ〜〜。』

泣いてると何時も変な人たちに絡まれる。




もう。どうなってもいいかな…





そう思った時






『僕の彼女に触らないでくれるかな?』


   そう聞こえた。











え???

 不二センパイ…

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