小説 長編 | ナノ



03(バラ目線)

男テニのマネージャーの私は、急いで部室に向かう。



だって………
 不二先輩に早く会いたい☆






部室についたけど。誰か部室で話してる...




「―――――いい加減にしてくれ。バラちゃん………面倒なんだよね。」

えっっ??










不二先輩?? 面倒って私の事?
ウソでしょ? 先輩はずっとずっと私の事――――。














ガチャ―――。
目の前で部室の扉が開く。


中から出てきたのは、間違いなく不二先輩。
私は、先輩の顔を見た瞬間走りだしていた。





「バラちゃん!?待って!!」





後ろから不二先輩がそう言っているのが聞こえた気がする。

でも、もうそれも私の幻聴だったのかな??





面倒なら、優しくしないで欲しかった。

笑顔で何時も話してくれてた先輩はもう、居ないんだ…










私は振り返らずにまっすぐに、走り続けた。



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