小説 長編 | ナノ



01


〜バラちゃん、よかったら明日の花火大会……〜






 ハッ!っとして起きた。
変な夢でも見てしまったようだ。
テニス部のマネージャーを花火大会に誘うなんて。
でもまぁ、好きな人なのだから夢に出てきてもおかしくは無い。















  ――――――学校――――――
『不二先輩!!』



あ。夢に出てきた噂のヒヤシンスバラちゃん。
自分では気付いてないみたいだけど、結構モテる。
少し気に食わない…





「クス。バラちゃんどうかしたの??」


『いえ。別に用があったわけでは無いんですけどね。不二先輩が居るのが見えたので、つい呼んでしまいました。』


ほら。こうゆうのが可愛いんだ。

―――――でも本人は気付いてない。
鈍感な小悪魔だ。





「そうか。じゃあ僕から1つきみに伝えたい事があるんだけどいいかな??」


『はい!!どうしたんですか?』





「そんなこと他の人にはしちゃいけないよ。」

『??話しかけちゃ駄目なんですか?』




「フフ。まぁいいや。さっきのは気にしないで。」



『??。分かりました。ところで、今日も部活ありますよね。』

バラちゃんは少し訳が分からないという顔をしてそう言った。




「うん。あるよ。ちゃんと来るんだy≪不二――――≫


『うわっっ!』





バラちゃんもビックリしているが
抱きつかれた僕自身もビックリしている。




「誰かと思ったら、英二。急に抱きつくのはやめないと。」

そう言ってボクは英二の手を下す。




バラちゃんは、状況があまりつかめていないのか少しアタフタしている。





「バラちゃんごめんね。英二が呼んでるから行かないといけないんだ。」


『は、はい。』
ハッとした表情で返事を返すバラちゃん。





「じゃあ。また放課後に部活で…」

『あ。はい』






そう言ってバラちゃんとはわかれた。
バラちゃんはとても礼儀が良い。


彼女らしいと言えば、らしいのだが…

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