※少しいかがわしいですごめんなさい





アパートに備え付けの浴槽は、男二人で入るには当然狭い。むしろ狭すぎる。けれどたまにはこういうのもいいだろう。湯船に俺、洗い場に真ちゃん。そして俺は今体を洗う真ちゃんの真っ白な素肌を両目で堪能中なわけです。目が超絶悪い真ちゃんは全く気づいていないようだけど。
真ちゃんは最初ためらったものの、当然一緒に入るよな?となかば強引に腕を引っ張ったら折れてくれた。お前だってなんだかんだで満更でもないんじゃ、と都合よく解釈しておく。


「真ちゃん、俺が洗ってやるよ」

「……は?」

ばしゃりと音をたてて湯船から出る。そうして真ちゃんの後ろに立ち、訝しげに振り返る緑の瞳に向けてにやりと笑った。

「遠慮するのだよ」

「つれないこと言うなって!」

「っおい!やめ、」

お行儀悪く足でボディソープのボトルを引き寄せて、三回ばかし手にぬるりとした液を流し込む。それをそのまま真ちゃんの首筋へあてがうと、冷たさに驚いたのかびくりと背中が跳ねた。

「きれーにしてやっから安心しろよ」

「自分で出来るのだよ……!」

知ってる。逆に健康な成人男性で出来ない方がおかしいのだよ。
けれどこれがそういうもんじゃないってこと、真ちゃんだって気づいてるだろ?ようは俺のシタゴコロ満載なあれってことですよ。
掌で泡立つ液体を身体中に塗りたくろうと、手をだんだん下に下ろしていく。脇腹をさすったあたりで真ちゃんの顔を脇から窺えば、固く目を閉じて耳を赤く染めていた。やばい、その表情絶対俺を煽ってるよね。

「おい高尾」

「ん?なあに真ちゃん」

「……あたっているぞ」

「わざと」

ここまでの経緯からして、しばらくご無沙汰だった俺の和成くんも当然元気百倍なわけでして。目の前にこんなエロい真ちゃんがいてこうならない方がおかしいよね。高校の合宿で同じことを先輩に言ったら本気で轢かれそうになったけど。

「まさか昼間のあれ忘れたなんて言わないよね?」

「っ……」

忘れたって言われたとしてもヤる気は満々なんだけどな。そういうのは家に帰ってから、だっけ。
真ちゃんの背中にぴったりと抱きついて、まっ平らな胸に手をのばすとじろりと熱を孕んだ瞳で睨まれた。そんな顔しても無駄無駄。余計に俺が元気になるだけだし、真ちゃんだって今更後には引けないでしょ。

「今まで散々おあずけ食らってたんだから。もう待てないのだよ!」

「……真似をするな、ん」

ぐいっと強引に顎を掴み、薄く開いた唇をぺろりと舐める。あー、やっぱ真ちゃんおいしい。けれど逃げようとするので両腕でがっちりホールドしておいた。今更逃がすわけねえだろ。

「約束は守れよ、真ちゃん」

第一俺を煽るお前が悪いっての。
そっから先?ご想像におまかせします、なーんてな!


 


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