※会話文/ほんのり赤→緑←紫


｢ミドチン、お菓子くれなきゃいたずらしちゃうよー｣

｢……もう十分手元にあるように見えるのだが｣

｢コレ？クラスの女の子とかがくれた。見て見てまいう棒がこんなにたくさん｣

｢ならわざわざ俺から貰う必要もないだろう｣

｢えー？でも俺、ミドチンのお菓子欲しいな｣

｢くだらない。早く部活に行くのだよ！｣

｢まだ体育館掃除中だって。……もしかして、ミドチンお菓子持ってないの？｣

｢っ……！｣

｢図星？てかミドチンってわかりやすいよね｣

｢む…。仕方ないだろう、ハロウィンなんて普通日本ではやらないのだよ｣

｢最近はけっこうやるよ。ねえミドチン、お菓子ないならいたずらしちゃうよ｣

｢あまりふざけるな、わ、やめるのだよ紫原！｣

｢案外軽いよねミドチン。まあ見た目細いし当たり前か｣

｢下ろせバカ！ここは廊下なのだよ！｣

｢どうせ俺らだけしかいないしいいじゃん｣

｢教室内にはまだたくさん残っているだろう！｣

｢気にしない気にしない｣

｢二人で何楽しそうなことをしているんだい？｣

｢っ赤司！助けて、｣

｢敦、あまり廊下で騒いでは駄目だよ。真太郎も戸惑ってる｣

｢むぅ…。赤ちんが言うならしょうがないか｣

｢ふう…。赤司、礼を言うのだよ｣

｢これくらい構わないよ。ところで敦、それはハロウィンかい？｣

｢うん。ミドチンがお菓子くれないからいたずらしてたの｣

｢へえ…｣

｢あ、赤司？なぜこちらを見るのだよ！？｣

｢真太郎、トリックオアトリート｣

｢持ってないのだよ！｣

｢なら僕も悪戯をしてしまおうかな。ああ、拒否権はないからね｣

｢赤ちんずるいー。俺ももっといたずらするし｣

｢おいやめるのだよ二人とも！にじりよって来るな！｣

｢あ、ミドチン逃げた｣

｢僕から逃げられるとでも思っているのかな｣

｢無理なのにねー｣






男子中学生の悪戯はきっと可愛い



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