こねた | ナノ


<青峰編>
※高尾が残念
※高尾がものすごく残念





「と、言うことでやって来ました青峰家!」

「……あ?おいちょっと待て、どういうことだ」

「ちょ、青峰顔怖いって!」

「そうだよ大ちゃん、お客様には笑顔でしょ?」

「なんでさつきまでいんだよ!」

「玄関先で偶然会ったんだよな」

「ねー!まさか高尾君がいるなんて思わなかったよ。大ちゃんに用があるって言うから連れてきちゃった」

「おう……で、何の用だ」

「いやー、実は黄瀬からさ」

「黄瀬ぇ?」

「こら大ちゃんっ!露骨に面倒臭そうな顔しないの!」

「いや、だってろくなことじゃねえ予感しかしねえだろ」

「そんなこと言っちゃだめだよ!ごめんね高尾君、続けて」

「サンキュー桃井。で、黄瀬からさ、お前と真ちゃんが中学の時同じクラスだったって聞いたんだけど」

「ああ……、確かにそうだったけどよ」

「中学時代の真ちゃんを何でもいいから教えてくださいっ!!」

「わあ……高尾君、すっごく綺麗な土下座だね」

「ほら見ろやっぱろくでもねえことだったじゃねえか!」

「頼む青峰!」

「すがり付くな!つか本人に聞きゃいいだろうが!」

「もう聞いたよ!けど全く相手にしてくれなかったんだよ!中学生の時の可愛い可愛い天使な真ちゃんの写真とかない?って聞いたら露骨に嫌そうな顔されたんだよ!」

「そりゃだれだって引くわ!」

「まあまあ大ちゃん、落ち着いて。高尾君も、はいこれ」

「おいさつき何渡してんだ!」

「え?卒業アルバムだよ。ほら、大ちゃんの本棚に入ってた」

「うおおお……やっべ……真ちゃん天使以外の何者でもない……」

「怖っ!緑間見つけんの早すぎだろ何百人いると思ってんだ!」

「はあ……ミドリン愛されてるんだね……いいなあ……私もテツ君と……」

「さつきうっとりしてんじゃねえ!可笑しいだろ!」

「くりくりお目目の真ちゃんも可愛い」

「もうお前黙れ!」

「ちょっと、大ちゃん五月蝿いよ?」

「俺!?」

「そうだぜ青峰、いい加減真ちゃんの可愛さ認めろよ」

「お前に関しては手遅れってことがよくわかった」

「高尾君、どっちかっていうとミドリンは美人さんじゃない?」

「おっ桃井話わかるな!うん、確かに真ちゃんは超絶美人さんなんだけどさー、なんつーの?ツンデレマジ可愛いってかさ」

「あっわかるー!素直じゃないとこもミドリンの魅力だよね」

「……もういい、俺疲れたわ」

「こら!大ちゃん不貞腐れないの!」

「あっ、そうだ青峰」

「ったく……んだよ」

「この卒アル、一冊いくらで譲ってくれる?」

「いい加減にしろてめえ……!」

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2013/07/15
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