こねた | ナノ


▼過去拍手文
黄瀬と緑間(高緑)

「愛想のあるメールの書き方を教えるのだよ」

「いきなり呼び出してきたかと思えばどうしたんスか緑間っち!?」

「そのままの意味だ。いいから早く教えろ」

「命令っスか…いいけど、理由くらいは聞かせてほしいっス」

「そんなことどうでもいいのだよ。お前に言うほどのことではない」

「はあ……さては高尾くん関連っスね?」

「なぜわかったのだよ!?」

「やっぱり!いや、緑間っちが愛想とかそれくらいしか思いつかないんスけど」

「……高尾に、素直なメールを送ろうとしてもできないのだよ」

「なるほど。まあ緑間っちそういうの苦手だもんね」

「ふん……わかったならもういいだろう。いいからとっとと教えるのだよ」

「まあそういうことなら教えてあげてもいいっスよ。でも緑間っちはいつもどんなメールを送ってるんスか?」

「少し待て。……あった、これを見ろ」

「えーと、なになに、……高尾くんから、日曜暇なら俺ん家こない?で、その返信が……、どうしてもというのなら行ってやらないこともないのだよ……なんでここでツンデレ発揮してんスか!?」

「素直に文章を書くなど俺には無理だ。せめて死ねと打たないように頑張ったのだよ」

「予想はしてたけどここまでとは……緑間っちのツンデレをなめてたっス」

「どんなメールを送ろうと俺の勝手だろう」

「もとも子もないこと言わないで!はあ…とにかく、緑間っちは好意が相手に伝わるメールが書きたいんスね?」

「……そうだ」

「なら簡単っスよ!絵文字を入れたらぐっと柔らかくなるっス」

「絵文字?」

「ほら、こんな感じに」

「何だこれは」

「女の子から来たメールっス」

「ハートがすごいのだよ」

「親しくもない子からこんなメールが来たら正直引くけど、好きな子からハートつきのメールがきたらぐっとくるもんスよ」

「お前はこれにぐっときたのか」

「あー…この子は正直前者っスね。でも黒子っちとか桃っちとかからこんなのが来たら嬉しいっス」

「お前は二股をかけるのか」

「そーいうことじゃないって!恋愛うんぬんよりまず、仲いい子から来たらいいんスよ」

「そういうものか」

「そういうものっス」

「じゃあ青峰から来たらどうなのだよ」

「え」

「青峰だって仲はいいだろう」

「青峰っちがハートつきのメール……お、恐ろしいっス。絶対よくないことの前触れっス」

「そうだろう。それは俺も同じではないのか?」

「たしかに…イメージ変わりすぎっスね…」

「ならどうすればいいのだよ」

「ああでも、高尾くんなら緑間っちのこと可愛いって言ってるし大丈夫じゃないスか?」

「……そういうものか」

「そういうものなんスよ!」

「む……」

「あ!緑間っち携帯鳴ってる!」

「……高尾からメールだ」

「なんてナイスタイミングなんスか!さすが高尾くん!さあ緑間っち、さっそく実践っス!」

「なに、……真ちゃん明日暇?暇ならデートしようよ!だと…?」

「うわあ直球!いいっスねー。緑間っち、返信の最後にハートっスよ!」

「わかっているのだよ………よし、完了だ」

「見せて見せて!」

「どうだ」

「えーと、…………死ね(ハート)!?」

「ハートを押すのは照れ臭かったのだよ」

「緑間っち…あんた………ぜんぜんだめってかむしろ悪化してるよ!もう一からメールの書き方レクチャーするっス!」



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2013/06/22
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