リッパーさんの霧で服が破れた
「リッパーさん最低。えっち。変態。」
「いや、これは不本意というか……」
試合中。普段は仲のいいリッパーさんでも、真面目にやろうと約束している。だが、今回は別だ。私がファーストチェイスで、リッパーさんの放った霧の刃に当たってしまったのだけど……服が……ビ、ビリビリに破れてしまったのだ。新しい衣装だったからいけないのか!?それともリッパーさんの霧が強くなったの!?と心の中で叫びつつ、下着が見えないように手で押さえる。
「恥ずかしい……飛ばされたい……」
「この状況で流石に手は出しませんよ。とりあえずですが、私のコートをどうぞ。」
「あ、ありがとうございます……」
と、リッパーさんはコートを脱いで私に貸してくれたのだけど……デカイ!めちゃくちゃ重たい!袖だって萌え袖を通り越した長さであるし、丈も長いため引きずってしまう……。
「り、リッパーさん、引きずっちゃいます。」
「いや、気にしないでください。大丈夫ですよ。……一応聞きますが、再開は……できそうですか?」
「む、無理です!リッパーさんただえさえ強いんですから勘弁してください!」
「ですよね……私のせいではありますし、解読して良いですよ。」
「うう……ありがとうございます……」
リッパーさんが右手を差し出してくれたので、それを握り暗号機までエスコートしてもらう。暗号機についたので必死に解読するが……。
「視線が痛いです!リッパーさん!」
「いや、だって、ねぇ。私の服を着ているナマエってすごくレアじゃないですか。目に収めておきたいんですよ。しかも下着の上から「変態!エセ紳士!」冗談ですよ。」
「別に服ならいつでも着ますから!集中できないです!」
とりあえず、恥ずかしくて集中できない。今の私の解読速度はウィリアム君よりも遅いだろう。
「……ほう。約束ですよ。では私は他のサバイバーと遊んできますね。」
そう言い、リッパーさんは歩いて行った。よしやっとこれで集中できる……と思ったけど、もしかしてこの後着せ替え人形のごとく着替えさせられるのでは……。
ちなみにこの予想は当たってた。