ジャックさんとバレンタイン



「名前さん、今日はバレンタインデーですね。」
「は、はい。」
「日本では女性から男性にチョコレートを贈る日ですが、イギリスでは恋人たちが愛を伝え合う日なんですよ。」
「へぇ〜、そうなんですね。」
「というわけで、愛してます。名前さん。」

と言うと、ジャックさんは赤い薔薇の花束を私に差し出した。

「いや、私達恋人じゃないですよね!?」
「今から恋人になれば何の問題もありませんよ?」
「大アリですよね!?」

とか言いつつ、ジャックさんにあげるチョコレートを用意している私は、たぶん素直じゃない。







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