ジョゼフの新衣装(血影)しんどいの話
「やぁ、ナマエ。」
「ジョゼフさん、こんにち……えっ!?」
ジョゼフさんの姿を見て、私は思わず声を上げる。
だって……黒髪に、深い赤と黒と白で統一された、派手ではあるが優雅さの失われていない衣装を着ている、見慣れない姿だったのだから。
「新しい衣装を貰ったんだ。どう?」
「す、すごくかっこいい!」
普段は白髪だから、黒髪のジョゼフさんは新鮮でとてもかっこいい。思わず見つめてしまう、真っ赤な目に吸い込まれそうだ。
かっこいいと言われたジョゼフさんは、「ナマエにそう言ってもらえるなんて、嬉しいよ。」と笑う。
あ、その笑顔は可愛いな。なんて心の中で思いつつ、ジョゼフさんの姿を記憶に焼き付けるのだった。