見返り
狛日でクソ短い会話文その2

「あ、おはようこまえだッ…!?」

狛枝ってさ、なんで後ろからしか抱きつかないんだ?
…あは、ばれた?
いや、普通に分かるからな
キミにはなんでもお見通されちゃうね…
そうか?
うん。ていうか抱きつくことについては不満はないんだ?
うっ、それは、まあ、なんというか。
見返りを求めてないからかな
???見返り?
…ふふ、それで日向クンはどうしてほしいの?
あ、いや…別に俺は拒まないから、前からいってもいいんだぞって…いうか…
本当に!?さすが男前だね!!キミが望むのならばなんだってやるよ!!
いや望んではいな
でも日向クンも抱きつけばいいのに
遮るな!!てかやだよ!!恥ずかしいし!


―ああ、確かにそうは言った。
そうは言ったけれども!!
「っは……おはよ、日向クン」
「なあ狛枝…誰がキスまでしろなんて言った?それも朝から!」
「あは、キミが前からしろっていったんじゃない」
「会話が噛み合ってない!!」」
「だから後ろから抱きつくとキスが出来なくてすむから今まで後ろからしか抱きつかなかったんだよ?」
「はあ?なんで前からだとキスすんだよ」
「えー、それ聞いちゃう?日向クンが可愛いからに決まってるじゃない」
「うっうるさい、可愛くない」
「照れてる〜」
「照れてない!!」
「はいはい。キミは本当に…おっと、きりがないね」
「あのなあ、男が男に可愛いなんて言われても全く嬉しくないんだけど?」
「そうかな。ボクだったら嬉しいよ!どんな形であれ誉めてくれているんだからね!!」
「お前ってポジティブというかなんというか…」
「それは誉め言葉かな?ありがとう!さて、そろそろレストランに皆が集まっているかな。随分ゆっくり歩いてきちゃったけど」
「…ああ。まあ、大丈夫だろ。…にしても朝からあれはインパクトがあったな」
「たまには日向クンからしてほしいなー」
「……コテージ帰ったらな」
「え!?ほんとに!?どうしよう隕石でも降ってこないか心配だよ!!!!」
「降らないだろ…」

見返り?それはね日向クン、キミが抱き返してくれるのを期待していなかったからだよ。
それを初っぱなから堂々と覆しちゃうなんて、キミはやっぱりかっこよくて、かわいい。
今日は隕石でも本当に降るんじゃないかしんぱいだね。

甘い狛日を書きたかった。
末永く爆発してください


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