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めっせーじ
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日向クンがボクの隣で寝ている。
机に突っ伏した形で、ボクの方に顔を向けている。
微かに上下する肩の動きが一定であるから、熟睡していることがわかる。
太陽がいつの間にか移動しており、窓からの木漏れ日が調度日向くんのつんつんした髪の毛に当たっていた。
焦げ茶の髪に日光が当たっている部分だけ、栗色がかった明るい色に変わった。
きらきらしてて綺麗だなあ。
これといった特徴はないが、一つ一つのパーツが整っていて、シャープな印象を与えるキミの顔がよく見えるね。こういう時じゃないとキミの顔をまじまじと見る事ができないんだ。
ちょっと顔が眩しそうだ、少し顔をしかめている。
いけない、起きてしまう。
でも綺麗だ。
けどやっぱり起きられるのはちょっと困るので、先程まで読んでいた本を適当なページを広げ、キミの顔の前に立たせた。
キミの顔が見辛くなったのは残念だけれど、しょうがないよね。
さっきまでのしかめっ面は直ったかな。

改めて日向クンをじっくりと見つめる。
長身でしっかりした体つきをしている割に、意外と童顔なんだ。
いわゆるギャップというものかな。
これもまたボクが日向クンを好きな一つの理由。

ずいぶんと寝づらそうだけど、ぐっすり寝ているね。
ボクの事を呼んだ癖に本人が寝るだなんて、よっぽど疲れていたのだろうか。
まあ日向クンの寝顔は見れるし、いいけどね。

日向クンと話していると、キミはすぐ目を反らしてしまうんだ。
ボクの顔がひどく醜いのは分かるけど、ボクはキミの目を見て話したいのになあ。
でもね、笑うときだけちゃんとボクの顔を見てくれるんだ。
そのはにかむような笑みにボクは毎回心を奪われる。

もし
もしキミが寝ているんじゃなくて死んでいるんならどんなに嬉しいことだろう。
だってそしたらキミは他の人に会うことなく、ボクだけに看取られて死にゆくんだ。
ボクだけがこの素晴らしいポジションに位置できるんだよ。
キミともう二度と友達ごっこをしなくていいんだ。
キミがボクを遊びに誘ってくれた。
キミはボクの事を友達としか思ってない目で、
狛枝、って呼ぶんだ。
あらゆる人にその笑顔をふりまいているんだ。
あの子にもその子にも、同じ顔。
そうだよ
キミも死んでいたらボクも死ぬんだ、そしたら永遠に一緒にいられるじゃない!!
そしたら今度は別の関係になれるかな?
友達以上になれるかな?
この世界はさ、永遠という概念がないんだ。
きっとボクとキミがその関係になるまで待ってたら老いぼれて死んでしまうよ!
だから永遠の世界に行くんだ!

「ん…ぁ……ぅ?こまえだぁ…おはよ…」

なんて ね。
キミが寝ている度こんな事を考えてしまうけど、ボクがいつもここまで考えた後にキミが目覚めるんだ。
タイミングが悪いやら良いやらって。
「おはよう、日向クン」
やっぱり死んでるはずないよね。
同時に、
ああ、キミは ちゃんと生きていたんだ。
って、安心するボクもいるんだ。
ボクはキミをまだ失っていない。
見た目で完全に分かるんだけどね、起きないと安心できないんだ。
ボクはキミの死を望んでいると同時に怖がってるみたいだ。
「…どうしたんだぁ…?」
まだ寝ぼけているキミは、目をこすって、大きなあくびをした。
「ううん、なんでもないよ。」
ボクはキミとは友達になりたくはない。
ただ、好きなんだ

きみ という、歌詞がヤンデレと話題の歌がモチーフです
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