キョウヘイとＮとトウヤ(下の続き)
トウヤが助けに来たよ！
「あのさぁ、こいつを苛めるのはやめろって何回言えば分かるわけ？」
「……先輩ってＮさんの事になると必死ですよね」
「誰が、いつ必死になった。……はぁ、俺が気にくわねえなら直接俺に嫌がらせすればいいだろ」
「…………先輩のばーか。ハゲろ」
「ハゲねぇし」
「まぁまぁトウヤ。ボクの毛根も無事だったわけだし、もういいじゃないか」
「いいわけあるかこのお気楽電波。お前もお前だからな、なんでこう毎回毎回……」
「でもそのたびにトウヤが助けてくれるよ」
「……お前がうるさく俺の名前を呼ぶからだ」
「……いいですよねＮさんって。俺Ｎさんになりたいなぁ」
「じゃあボクの髪の毛をキミにあげるね」
「いや気持ち悪っ！なんでそうなった」
「ください」
「欲しいのかよ」
「トウヤ先輩の」
「気持ち悪っ！」
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