「道」とは、どうしても天化と太公望の特権の言葉みたいな気がするんです。じゃあ、発と天化にとっての、誰にも汚されない、何度呟いても強くなれるような言葉や、揺るぎない存在と言うものはなかったのか、と考えます。それが、オヤジでも師匠(コーチ)でもない、「お前の背中」だったのかも知れないと辿り着いて、涙したのはアユムじゃなくて若き日を思い出した髭を蓄えた発なんですよ、きっと。